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コスタリカ タラス|コーヒーの味・産地・ハニープロセスの特徴

ハニーやナチュラルなど複数の精製法を持つ中米の産地

コスタリカ タラスのコーヒーはどんな味か。ICAFE(コスタリカコーヒー協会)の資料ではハニーやナチュラルなど複数の精製法が紹介されています。レッド・ハニーを例に、透き通った甘みとクリーンな酸味のバランスを解説します


産地情報

産地コスタリカ・タラス地区/セントラルバレー/ウエストバレー
品種カトゥーラ種・カトゥアイ種・ヴィラ・サルチ種
標高1,200〜1,900m(ICAFEによるロス・サントス地域の値)
味わい赤りんご・蜂蜜・カラメル・桃・クリーンな甘み当サイトの味わいの目安です。公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づき、特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。

品種情報

アラビカ種Coffea arabica最高品質

品種:カトゥーラ種・ヴィラ・サルチ種(ブルボンの自然突然変異)

ICAFE(コスタリカコーヒー協会)によると、コスタリカの作付面積の90%超をカトゥーラ種とカトゥアイ種が合わせて占め、「ヴィラ・サルチ(Villa Sarchi)」も栽培される。World Coffee Research(WCR)によると、ヴィラ・サルチはブルボンの自然突然変異。サルチモールはティモール・ハイブリッドとヴィラ・サルチを掛け合わせた系統群(T5296など)で、単一の品種名ではない。ロブスタ栽培は1998年の政令で禁止され、2018年の政令41110-MAGで規制が改められた

  • ICAFEの資料でハニー・ナチュラルなど複数の精製法を紹介
  • 1998年の政令でロブスタ栽培を禁止(2018年の政令41110-MAGで規制を改正)
  • ICAFEの資料でミクロミル(小規模精製所)の拡大と差別化を紹介
  • COEコスタリカ高品質・高価格で有名

コスタリカコーヒーとは

ICAFE(コスタリカコーヒー協会)の資料では、コスタリカのコーヒーの精製法としてハニーやナチュラルなど複数の方法が紹介されています。

姉妹記事のコスタリカ トレス・リオス・コスタリカ バジェ・オクシデンタル・コスタリカ トゥリアルバでは、それぞれの産地の標高・気候と味わいを紹介しています。隣国のニカラグアやホンジュラスと共に、中米コーヒーベルトの一角を担う産地です。

最新の生産動向:ロス・サントス地域の面積と生産・輸出

USDA FAS(米国農務省)の Coffee Annual 2025(2025年5月14日付、報告書番号CS2025-0010)は、コスタリカの2024/25年度の生産を129.8万袋(60kg換算・前年比12%増)、2025/26年度を117万袋と予測しています(いずれも予測値)。その後、USDA FASの Coffee: World Markets and Trade(2026年7月版)では、2025/26年度の推計が1,160千袋、2026/27年度の予測が1,200千袋とされています。ICAFEの地域別統計では、本記事が紹介するタラスを含むロス・サントス地域の栽培面積は2018年の27,944haから2022年の28,519haへ2.1%増えました。同報告によると、2023/24年度の輸出量は1,017,105袋(60kg換算)・輸出額3.29億ドルで、コーヒーはコスタリカの農産物の輸出額で3位、輸出先の38%が米国でした(出典:USDA FAS Costa Rica Coffee Annual 2025)。


代表的な農園・精製所

代表的な農園

  • ファインカ・ロサ・ブランカFinca Rosa Blanca
    📍 コスタリカ・エレディア州(サンタ・バルバラ・デ・エレディア)⛰️ 1,250m

    農園の公式サイトによれば、所在地はエレディア州サンタ・バルバラ・デ・エレディアで、標高は1,250m

  • ドン・オスカル(農園・精製所)Beneficio Don Oscar
    📍 コスタリカ・タラス地区(サン・マルコス・デ・タラス)

    公式サイトによれば、サン・マルコス・デ・タラスで自社農園とベネフィシオ(精製所)を運営している


精製方法

ICAFEの資料で紹介されている精製法のひとつが、ミューシレージを一定量残して乾燥させるハニープロセスで、ウォッシュドとナチュラルの中間的な甘みとクリーンさが出ます。色名ごとの違いなど精製方法全体の整理は精製方法ガイドで解説しています。

精製方法

🍯

ハニー(レッド)

Red Honey Process

1
収穫→
2
果肉除去(少なめ)→
3
長めに乾燥→
4
脱穀
ボディ
4/5
クリアさ
2/5
発酵感
4/5

豊かな甘みとボディ感。赤い果実とキャラメルの風味


フレーバーチャート

フレーバーチャート

酸味苦味甘みコク香り
酸味
苦味
甘み
コク
香り

公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づく編集上の目安です。特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。


おすすめの焙煎度

おすすめの焙煎度

ライト焙煎深煎り

ミディアム ロースト


ポジショニングマップ

ポジショニングマップ

苦味酸味コク軽いコスタリカ タラスエチオピア イルガチェフェインドネシア マンデリンG1ベトナム ロブスタタンザニア キリマンジャロブラジル サントスNo.2

淹れ方のポイント

  • お湯の温度:88〜92℃
  • 挽き目:中細挽き
  • 抽出方法:ペーパードリップ推奨(甘みが最も引き出せる)
  • 豆の量:11〜13g / 200ml(11g → 赤りんごと蜂蜜の軽やかな甘み、13g → カラメルと桃の濃厚な甘みがしっかり出る)

📏 基準のエビデンス

  • 豆の量:SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310)の目安 55g/kg(約1:18、200mlで11g)/日本式 1:14〜1:16(200mlで12〜14g)。本ブログは焙煎度別に世界寄りの中間値を採用
  • お湯の温度:SCA基準 90〜96℃(93℃±3)/日本式は焙煎度に応じて低めを好む(特に深煎り82〜85℃)。本ブログは焙煎度別に世界+日本式の折衷を採用
  • 出典:SCA Coffee Standards / Specialty Coffee Association

目的別に次に読む


訂正(2026-09-29): コスタリカを「ハニープロセスの聖地」「ハニープロセスを世界に広めた国」「世界で最初にハニープロセスを体系化した国」とし、ハニープロセスの原型がブラジルで開発され、コスタリカのミクロミルが体系化・普及させ色分けを確立したと記載していましたが、ICAFE(コスタリカコーヒー協会)と公式プロモーション資料で確認できたのは、ハニーやナチュラルなど複数の精製法が紹介されていることまででした。これらの表現は一次資料で確認できなかったため削除し、副題・説明文、精製方法の節の「コスタリカを代表する」という表現を含めて確認できた範囲に改めました。「1988年に法律でロブスタ栽培が禁止」と記載していましたが、コスタリカ官報(Imprenta Nacional)の政令41110-MAGでは禁止は1998年の政令によるもので、2018年の政令41110-MAGで規制が改められていました。年と「政令」に改め、あわせて「国全体でアラビカ種の品質向上に集中」を削除しました。生産量を「2024/25年度は129.8万袋まで伸びた」と実績のように記載していましたが、USDA FASの報告では2024/25年度・2025/26年度とも予測値でした。予測と明記し、一次資料で確認できなかった「ICAFE集計」「隔年周期の裏年」「(5月開始)」の記述は削除しました。「タラス地区は28,519ha・前年比+2.1%と、全8地域のなかで唯一拡大」「全国の栽培面積が2018年比11.9%減の82,539ha」と記載していましたが、ICAFEの統計で確認できたのはタラスを含むロス・サントス地域の面積が2018年27,944haから2022年28,519haへ2.1%増えたことで、タラス単独の値でも前年比でもありませんでした。ロス・サントス地域の2018年比に改め、全国面積・11.9%減・「唯一拡大」・8地域の比較は一次資料で確認できなかったため削除しました(「国内には8つのコーヒー地域」も同様に削除)。輸出について「約100万袋」「パイナップル・バナナに次ぐ3位」「米国が長年5割前後、欧州へのシフト」と記載していましたが、USDA FASの報告で確認できたのは2023/24年度の輸出量1,017,105袋、3.29億ドル、農産物の輸出額で3位、米国向け38%まででした。年度と数値をこの範囲に改め、品目名と輸出先の推移は削除しました。ヴィラ・サルチを「コスタリカ固有の改良品種」「耐寒性がある」と記載していましたが、World Coffee Research(WCR)ではブルボンの自然突然変異でした。WCRの記述に改め、耐寒性と「高標高向き」「ハニープロセスとの相性」は一次資料で確認できなかったため削除しました。あわせてサルチモールがティモール・ハイブリッドとヴィラ・サルチの系統群(T5296など)で単一品種名ではないことを、WCRにもとづき書き分けました。代表的な農園欄の「ラ・ルッカ・ミクロミル(La Luchita Micromill)」は日本語名と英語名が一致せず、名称を一次資料で確認できなかったため欄ごと削除しました。ファインカ・ロサ・ブランカとラ・ルッカの受賞歴(COE Costa Rica入賞)も一次資料で確認できなかったため削除しました。追加の照合で、基本情報の標高「1,200〜1,900m」は、ICAFEの地域資料ではタラスを含むロス・サントス地域の値だったため、そのことを明記しました。品種欄の「コスタリカではカトゥーラ種が主流」は、ICAFEの資料ではカトゥーラとカトゥアイの合計が作付面積の90%超を占めるとされており、カトゥーラ単独が主流とする記述は不正確だったため、この内容に改めました。「ミクロミル(小規模精製所)が品質革命を牽引」は、ICAFEの資料で確認できたのはミクロミルの拡大と差別化までで、品質革命を牽引したという因果は一次資料で確認できなかったため、「ICAFEの資料でミクロミルの拡大と差別化を紹介」に改めました。代表的な農園欄でファインカ・ロサ・ブランカを「セントラルバレー(エレディア)」「1,200〜1,400m」と記載していましたが、農園の公式サイトでは所在地はサンタ・バルバラ・デ・エレディア、標高は1,250mでした。出所を明記してこの内容に改め、「エコツーリズム農園としても有名」「レッド・ハニーを主体に生産」「サステナブルな農業で国際的な評価を得ている」などの紹介文は一次資料で確認できなかったため削除しました。ドン・オスカル農園を「サン・ホセ南部」「1,600〜1,900m」「コスタリカ最高品質産地のひとつ、タラス地区の代表農園」「ウォッシュドとハニーを混合生産」「日本でも非常に人気が高い」と記載していましたが、ベネフィシオ・ドン・オスカルの公式サイトで確認できたのは、サン・マルコス・デ・タラスで自社農園と精製所(ベネフィシオ)を運営していることまででした。所在地と紹介文をこの範囲に改め、標高・品質の評価・精製の内訳・日本での人気は一次資料で確認できなかったため削除しました。

訂正(2026-09-30): 抽出の目安で「SCA(米スペシャルティコーヒー協会)Golden Cup基準」と記載していましたが、SCA(スペシャルティコーヒー協会)は米国のSCAAと欧州のSCAEが2017年に統合した団体で、「Golden Cup」は旧SCAAの名称のため、「SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー認証の基準」に改めました。比率(55g/L、約1:18、200mlで11g)は変更していません。同日、この基準を示していた2017年の認証要件の文書がSCAのサイトで公開されなくなっていたため、現行の家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310-2021、水1kgに豆55g)の表記にそろえました。

追記(2026-10-15): 2025/26年度の生産量について、USDA FASの2025年報(CS2025-0010)の予測(117万袋)に加え、新しい推計として Coffee: World Markets and Trade(2026年7月版)の値(2025/26年度 1,160千袋、2026/27年度予測 1,200千袋)を書き加えました。

訂正(2026-10-16): 本文で姉妹記事を「それぞれ異なる標高・気候が生む個性を紹介しています」と記載していましたが、標高(気候)と風味の因果を示す一次資料は記事で示していなかったため、「それぞれの産地の標高・気候と味わいを紹介しています」に改めました。

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