
ドミニカ共和国 バラオナ|コーヒーの味・産地・ティピカ種の特徴
カリブ海の大地が育てた、なめらかな甘みの逸品
ドミニカ共和国のコーヒーはどんな味か。イスパニョーラ島東側、南部の産地バラオナは原産地呼称の資料でティピカ種とカトゥーラ種が主な品種とされ、なめらかなボディとチョコレート、ナッツの甘みが特徴です。産地の背景と淹れ方も解説します
産地情報
| 産地 | ドミニカ共和国・バラオナ州(南部) |
|---|---|
| 品種 | ティピカ種・カトゥーラ種 |
| 標高 | 一次資料で未確認 |
| 味わい | ミルクチョコレート・ナッツ・ほのかな果実・なめらかな甘み・穏やかな酸味当サイトの味わいの目安です。公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づき、特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。 |
品種情報
品種:ティピカ種・カトゥーラ種
INDOCAFE(ドミニカ・コーヒー院)の戦略計画は、ドミニカ共和国へのコーヒーの導入を1735年頃と推定している。バラオナは南部のコーヒー産地で、原産地呼称の資料ではアラビカ種のティピカとカトゥーラが主な品種とされる。ウォッシュト精製で仕上げたロットは、チョコレートとナッツのなめらかな甘みを持つ
- ドミニカ共和国南部のコーヒー産地バラオナ
- 原産地呼称の資料で主な品種ティピカ・カトゥーラ
- チョコレートとナッツが調和した甘みが核心
- 精製方法ロットにより異なる(ウォッシュトのほかハニーも)
ドミニカ・バラオナとは
バラオナは、ドミニカ共和国南部のコーヒー産地です。INDOCAFE(ドミニカ・コーヒー院)の産地視察の記録にも、南部の産地として登場します。
ドミニカ共和国へのコーヒーの導入について、INDOCAFEの戦略計画(2020–2025)は1735年頃と推定しています(確定した年ではなく推定として記載されています)。 バラオナの原産地呼称の資料では、アラビカ種のティピカとカトゥーラが主な品種とされています。INDOCAFEの資料にはハニー(mieludo)精製も記載されており、精製方法はロットによって異なります。ウォッシュト精製のロットは、チョコレートとナッツのなめらかな甘みを持ちます。同じカリブ海の産地として、ジャマイカのブルーマウンテンの記事もあわせてご覧ください。同じイスパニョーラ島の西半分を占めるハイチの記事と読み比べると、島を分け合う二国の違いがわかります。カリブ海地域ではキューバやプエルトリコも伝統的なコーヒー産地として知られ、島ごとに異なる土壌と気候がフレーバーの個性を分けています。
代表的な産地・農園
代表的な農園
- バラオナ(産地)Barahona
INDOCAFE(ドミニカ・コーヒー院)の産地視察の記録に登場する南部のコーヒー産地。個別の農協・農園の名称や標高は、一次資料で確認できた範囲がないため掲載していません
精製方法
精製方法
ウォッシュド
Washed / Wet Process
豆本来の味が際立つクリーンカップ。明るい酸味とクリアな風味が特徴
フレーバーチャート
おすすめの焙煎度
おすすめの焙煎度
ミディアム ロースト
ポジショニングマップ
ポジショニングマップ
淹れ方のポイント
- お湯の温度:88〜92℃
- 挽き目:中挽き
- 抽出方法:ペーパードリップ推奨(なめらかな甘みとクリーン感を最大限に引き出せる)
- 豆の量:11〜13g / 200ml(11g → チョコレートとナッツの繊細な甘みが漂う、13g → まろやかなコクとほのかな果実感が増す)
📏 基準のエビデンス
- 豆の量:SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310)の目安 55g/kg(約1:18、200mlで11g)/日本式 1:14〜1:16(200mlで12〜14g)。本ブログは焙煎度別に世界寄りの中間値を採用
- お湯の温度:SCA基準 90〜96℃(93℃±3)/日本式は焙煎度に応じて低めを好む(特に深煎り82〜85℃)。本ブログは焙煎度別に世界+日本式の折衷を採用
- 出典:SCA Coffee Standards / Specialty Coffee Association
訂正(2026-09-29): バラオナを「コルディジェラ山脈」の斜面にある産地とし、「火山性の肥沃な土壌」と記載していましたが、INDOCAFE(ドミニカ・コーヒー院)の資料で確認できたのはバラオナが南部の産地であることだけで、山脈名と火山性の土壌は一次資料で確認できなかったため削除しました(あわせて、キューバ・プエルトリコとの比較の「火山性土壌」も改めました)。生産者欄と産地情報でサンホセ・デ・オコア州を「シバオ渓谷」としていましたが、オコアは南部、シバオは北部で地理が合わず、「オコア渓谷農協」の存在や標高、「低農薬・有機栽培への移行が進んでいる」も一次資料で確認できなかったため、紹介欄ごと削除しました。「バラオナ農協(COOPCIBAO系)」も、北部シバオの組織名と地理が合わず、組合の存在を一次資料で確認できなかったため削除しました。「バラオナが最高品質産地」「コーヒーの最高産地」は、INDOCAFEの産地区分の資料に品質の順位が示されていないため削除しました。「18世紀に始まり」と記載していましたが、INDOCAFEの戦略計画(2020–2025)では1735年頃の導入が推定として記載されていたため、推定であることを明記して改めました。「Dominican Cup of Excellence 上位常連」「欧米のスペシャルティロースターが採用するロットの多くがこの農協産」は、Alliance for Coffee Excellenceの結果一覧でドミニカ共和国の開催記録を確認できず、ほかの一次資料もなかったため削除しました。標高「600〜1,500m」「900〜1,500m」「600〜1,200m」は一次資料で確認できなかったため削除し、産地情報の標高は未確認と明記しました。「ジャマイカのブルーマウンテンと並ぶカリブ海の名品」「ブルーマウンテンと比較されることもある」と、ハイチが「同系統のティピカ種」を守っているという記述は一次資料で確認できなかったため削除しました。出典に挙げていた小売店の商品ページはレッドハニー精製の商品で、本文のウォッシュト精製の根拠にならないため出典から外しました。あわせて、記事タイトルを「ドミニカ共和国 バラオナのコーヒー|ブルーマウンテンとの味の違い」としていましたが、ブルーマウンテンとの比較・評価を一次資料で確認できず本文から削除したため、タイトルからも外しました(記事のURLは変えていません)。また、バラオナのコーヒーを「ティピカ種主体」「小農家によるウォッシュト精製」と、ウォッシュト精製に限る形で記載していましたが、原産地呼称(Denominación de Origen No. 15)の資料で主な品種はティピカとカトゥーラ、INDOCAFEの資料ではハニー(mieludo)精製も記載されていたため、品種をこの2つとし、精製方法はロットによって異なる形に改めました。
訂正(2026-09-30): 抽出の目安で「SCA(米スペシャルティコーヒー協会)Golden Cup基準」と記載していましたが、SCA(スペシャルティコーヒー協会)は米国のSCAAと欧州のSCAEが2017年に統合した団体で、「Golden Cup」は旧SCAAの名称のため、「SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー認証の基準」に改めました。比率(55g/L、約1:18、200mlで11g)は変更していません。同日、この基準を示していた2017年の認証要件の文書がSCAのサイトで公開されなくなっていたため、現行の家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310-2021、水1kgに豆55g)の表記にそろえました。
参考文献・情報ソース
- Wikipedia — Coffee production in the Dominican Republic
- Perfect Daily Grind — Dominican Republic Coffee Guide
- INDOCAFE — El director ejecutivo de INDOCAFE realiza recorrido en zonas cafetaleras(南部の産地バラオナ)
- INDOCAFE — Plan Estratégico 2020-2025(1735年頃の導入という推定)
- INDOCAFE — Manual de la caficultura dominicana(産地区分)
- ASIPI — Denominación de Origen No. 15 Café de Barahona(アラビカ種、主な品種ティピカ・カトゥーラ)
- INDOCAFE — Café Barahona(SODIAF掲載、ハニー精製の記載)
- Sweet Maria's — Dominican Republic Coffee Overview
- World Brewers Cup — 手動ドリップ世界選手権 公式ルール(参考レシピ基準)
- Sprudge — 2025 WBrC Champion George Peng Recipe(1:14.7 / 96℃)
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