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タイ ブラックアイボリー|象のコーヒーの味・価格・仕組み

象の消化を経て精製される希少なコーヒー

タイのアジアゾウの消化を利用したブラックアイボリーコーヒー。公式に示された年産量と販売価格、チョコレートとタマリンドの風味、象の飼育家族を支援する仕組みを解説します


産地情報

産地タイ北東部・スリン県(豆の栽培はチェンライ州)
品種タイ産アラビカ(品種は一次資料で未確認)
標高最大1,500m(公式の工程説明)
味わいチョコレート・タマリンド・なめらかなボディ・スパイス・甘い余韻当サイトの味わいの目安です。公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づき、特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。

品種情報

アラビカ種Coffea arabica最高品質

品種:タイ産アラビカ

ブラックアイボリー社の工程説明では、タイ北部チェンライ県で標高最大1,500mまでの農園から集めたアラビカのチェリーを使い、象による精製はスリン県で行う。象の消化には12〜72時間かかり、その間に消化酵素がタンパク質の一部を分解すると同社は説明している。品種名と、風味への影響を裏付ける成分分析の論文は確認できていない。使用する豆は完熟したチェリーのみに限定

  • ゾウが完熟豆のみを選んで食べる
  • 消化時間12〜72時間(公式の説明)
  • 消化酵素がタンパク質の一部を分解(公式の説明)
  • 摘み取った豆1kg当たり350バーツを支払う(公式の説明)

ブラックアイボリーとは

タイのアジアゾウの消化酵素を利用したコーヒーです。ブラックアイボリー社の説明では2012年に販売を始め、年間生産量は約500ポンド(約230kg)。公式オンラインストアでは40g入りが90米ドル(2026年9月の照合時点)と、高価格帯のコーヒーにあたり、主に5つ星ホテルへ供給されます。 同社はスリン県の象の飼育家族や学生を支援し、摘み取った豆1kg当たり350バーツを支払うと説明しています。こうした仕組みを掲げている点が、コピ・ルアックとの大きな違いです。


代表的な生産者・農園

代表的な農園

  • ブラックアイボリー・コーヒー・カンパニーBlack Ivory Coffee Company Ltd.
    📍 タイ・スリン県(象による精製。豆の産地はチェンライ県)⛰️ 最大1,500m(チェンライ県の栽培農園、公式の工程説明)

    象の消化を利用してコーヒーを精製する生産者(同社は唯一の生産者だと自称しているが、第三者による確認はない)。年間生産量は約500ポンド(約230kg)と公式FAQは説明しており、主に5つ星ホテルに供給

  • アナンタラ・ゴールデントライアングル・リゾートAnantara Golden Triangle Elephant Camp
    📍 タイ・チェンライ(タイ・ラオス・ミャンマー国境)

    象の保護施設を兼ねたリゾート。ブラックアイボリーの現在の精製はスリン県で行われており、このリゾートとの現在の運営関係は一次資料で確認できていない


精製方法

精製方法

☀️

ナチュラル

Natural / Dry Process

1
収穫→
2
そのまま乾燥→
3
(長期間)→
4
脱穀
ボディ
4/5
クリアさ
2/5
発酵感
5/5

フルーティーで甘みが強い。ベリー系の発酵感とワインのような複雑さ


フレーバーチャート

フレーバーチャート

酸味苦味甘みコク香り
酸味
苦味
甘み
コク
香り

公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づく編集上の目安です。特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。


おすすめの焙煎度

おすすめの焙煎度

ライト焙煎深煎り

ミディアム ロースト


ポジショニングマップ

ポジショニングマップ

苦味酸味コク軽いタイ ブラックアイボリーエチオピア イルガチェフェインドネシア マンデリンG1ベトナム ロブスタタンザニア キリマンジャロブラジル サントスNo.2

淹れ方のポイント

  • お湯の温度:88〜92℃
  • 挽き目:中挽き
  • 抽出方法:フレンチプレス推奨
  • 豆の量:12〜14g / 200ml(12g → なめらかな甘みとスパイスが柔らかく広がる、14g → チョコとタマリンドの濃厚な余韻が長い)

📏 基準のエビデンス

  • 豆の量:SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310)の目安 55g/kg(約1:18、200mlで11g)/日本式 1:14〜1:16(200mlで12〜14g)。本ブログは焙煎度別に世界寄りの中間値を採用
  • お湯の温度:SCA基準 90〜96℃(93℃±3)/日本式は焙煎度に応じて低めを好む(特に深煎り82〜85℃)。本ブログは焙煎度別に世界+日本式の折衷を採用
  • 出典:SCA Coffee Standards / Specialty Coffee Association

目的別に次に読む


訂正(2026-09-29): 「2018年に生産拠点をゴールデントライアングルからスリン県に移転」「アナンタラで飼育される象が豆の精製に参加」と記載していましたが、移転年とアナンタラとの現在の関係は一次資料で確認できなかったため削除し、ブラックアイボリー社の説明(豆はチェンライ県産、象による精製はスリン県)に改めました。年間生産量「約150kg」は同社FAQの約500ポンド(約230kg)に改め、「2012年にカナダ人ブレーク・ディナーが開発」は独立した記録で確認できないため、国籍と人名を外して同社の説明による販売開始年としました。「100gあたり約6万円」「世界最高値クラス」は換算日と基準が不明で確認できなかったため削除し、公式オンラインストアの価格(40g入り90米ドル、2026年9月の照合時点)に改めました。「世界唯一のエレファントコーヒー生産者」は同社の自称で第三者の確認がないため、その旨を明記しました。消化時間「約15〜30時間」と「タンパク質分解で苦み激減」は、同社の工程説明(12〜72時間、消化酵素がタンパク質の一部を分解)に改め、苦みへの効果は削除しました。「売上の8%が象の医療費・飼料に充当される」は確認できなかったため削除し、同社の社会的責任ページにある摘み取った豆1kg当たり350バーツの支払いに改めました。品種「イエローカトゥーラ」は確認できなかったため削除し、標高は同社の説明どおり「最大1,500m」としました。

訂正(2026-09-30): 抽出の目安で「SCA(米スペシャルティコーヒー協会)Golden Cup基準」と記載していましたが、SCA(スペシャルティコーヒー協会)は米国のSCAAと欧州のSCAEが2017年に統合した団体で、「Golden Cup」は旧SCAAの名称のため、「SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー認証の基準」に改めました。比率(55g/L、約1:18、200mlで11g)は変更していません。同日、この基準を示していた2017年の認証要件の文書がSCAのサイトで公開されなくなっていたため、現行の家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310-2021、水1kgに豆55g)の表記にそろえました。


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