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エルサルバドル サンタアナ|コーヒーの味・ブルボンとパカマラ

中米エルサルバドル――ブルボンの甘み

エルサルバドル コーヒーはどんな味か。サンタアナ火山周辺などで栽培されるブルボン種とパカス種、その交配のパカマラ種を紹介。2024年COEの「Washed + Honey」部門ではパカマラ種のロットが1位に。味わいと淹れ方も解説します


産地情報

産地エルサルバドル・サンタアナ県(サンタアナ火山周辺)
品種ブルボン種・パカス種・パカマラ種
標高900〜1,800m
味わいミルクチョコレート・キャラメル・赤りんご・ほのかなスパイス当サイトの味わいの目安です。公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づき、特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。

品種情報

アラビカ種Coffea arabica最高品質

品種:ブルボン種・パカス種・パカマラ種

エルサルバドルではブルボン種に加え、1949年にエルサルバドルで見つかったブルボン種の自然突然変異であるパカス種が栽培されている。パカス種とマラゴジペ種を掛け合わせた大粒のパカマラ種は、エルサルバドル農牧省によれば同国のISICが1958年に育種を始め、1980年に初めてリリースし、1992年に市場に投入した品種。COEで高評価を受け、世界的に注目されている

  • パカスエルサルバドルで見つかったブルボンの自然突然変異、パカマラはパカス×マラゴジペの交配種
  • 2024年COE(カップ・オブ・エクセレンス)の「Washed + Honey」部門1位はハニープロセスのパカマラ種

エルサルバドルコーヒーとは

エルサルバドルには、西部のサンタアナ火山・イサルコ火山、東部のサン・ミゲル火山などの火山があります。国境を接するグアテマラ アンティグアやホンジュラス マルカラと並ぶ、中米のコーヒー産地です。

長年、内戦(1979〜1992年)の影響で生産体制が遅れていましたが、2003年にはカップ・オブ・エクセレンス(COE)が開催され、エルサルバドル産の高品質ロットが世界のバイヤーから高い評価を受け始めました。

ブルボン種からは、甘みとバランスに優れたクリーンなカップが楽しめます。エルサルバドルで見つかったパカス種や、同国で育成されたパカマラ種も個性的で、スペシャルティコーヒー愛好家の間でコレクターズアイテム的な存在となっています。

2024年COE(カップ・オブ・エクセレンス)の「Washed + Honey」部門では、1位にLa Bendición(パカマラ種・ハニープロセス、92.00点)、3位にFinca El Portezuelo(90.09点)が選ばれました。エルサルバドルのパカマラはフルーティーでトロピカルな風味と高い評価を獲得しています。


代表的な生産者・農園

代表的な農園

  • ラ・ベンディシオンLa Bendición
    🏆 COE 2024 Washed + Honey部門 1位(92.00点)
    📍 エルサルバドル COE上の産地区分 アロテペック・メタパン(Alotepec-Metapán)👤 イスマエル・レシーノス・フローレス(Ismael Recinos Flores)

    品種パカマラ種・精製ハニープロセス、ロット重量625kg。2024年COEのWashed + Honey部門で1位となった農園

  • フィンカ・エル・ポルテスエロFinca El Portezuelo
    🏆 COE 2024 Washed + Honey部門 3位(90.09点)
    📍 エルサルバドル COE上の産地区分 アロテペック・メタパン(Alotepec-Metapán)👤 ロランド・メルビ・ウエソ・エスコバル(Rolando Melvi Huezo Escobar)

    品種パカマラ種・精製ハニープロセス、ロット重量488kg。同部門の3位に入った農園


精製方法

ウォッシュドが最もポピュラー。 近年はハニープロセスやナチュラルも増えており、甘みを前面に出したロットが世界的に人気を集めている。ここではウォッシュドの特徴を紹介する。

ハニープロセスの色区分(ホワイト〜ブラック)と残存ミューシレージの関係はコーヒーの精製方法ガイドで詳しく扱っています。

精製方法

💧

ウォッシュド

Washed / Wet Process

1
収穫→
2
果肉除去→
3
水洗い・発酵→
4
乾燥→
5
脱穀
ボディ
2/5
クリアさ
5/5
発酵感
2/5

豆本来の味が際立つクリーンカップ。明るい酸味とクリアな風味が特徴


フレーバーチャート

フレーバーチャート

酸味苦味甘みコク香り
酸味
苦味
甘み
コク
香り

公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づく編集上の目安です。特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。


おすすめの焙煎度

おすすめの焙煎度

ライト焙煎深煎り

ミディアム ロースト


ポジショニングマップ

ポジショニングマップ

苦味酸味コク軽いエルサルバドル サンタアナエチオピア イルガチェフェインドネシア マンデリンG1ベトナム ロブスタタンザニア キリマンジャロブラジル サントスNo.2

淹れ方のポイント

  • お湯の温度:88〜92℃
  • 挽き目:中挽き
  • 抽出方法:ペーパードリップ・ネルドリップ
  • 豆の量:11〜13g / 200ml(ミルクチョコレートとキャラメルの甘みをゆっくり引き出す)

📏 基準のエビデンス

  • 豆の量:SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310)の目安 55g/kg(約1:18、200mlで11g)/日本式 1:14〜1:16(200mlで12〜14g)。本ブログは焙煎度別に世界寄りの中間値を採用
  • お湯の温度:SCA基準 90〜96℃(93℃±3)/日本式は焙煎度に応じて低めを好む(特に深煎り82〜85℃)。本ブログは焙煎度別に世界+日本式の折衷を採用
  • 出典:SCA Coffee Standards / Specialty Coffee Association

訂正(2026-09-29): 「中米最小の国」「国土面積に対するコーヒー農地の割合は中米随一」と記載していましたが、一次資料で確認できなかったため削除しました。「サンタアナ・イサルコ・サン・ミゲルの三火山が連なる」と記載していましたが、エルサルバドルの国土研究機関SNET(Servicio Nacional de Estudios Territoriales)の火山資料では、西部のサンタ・アナ火山・イサルコ火山と東部のサン・ミゲル火山が別々に記載されていたため、西部と東部に分けた記述に改めました。「ブルボン種の比率が中米で最も高い国のひとつ」「ブルボン種のシェアが中米最大級」「在来品種のブルボン種が最大の特徴」と記載していましたが、国内比率や中米での順位は一次資料で確認できなかったため削除し、品種名の紹介にとどめました。パカス種がブルボン種の自然突然変異として1949年にエルサルバドルで見つかったこと、パカマラ種がパカス種とマラゴジペ種の掛け合わせであることは、World Coffee Researchの品種カタログで確認できたため出典を追加しました。「1990年代以降にCOEが開催される」と記載していましたが、Alliance for Coffee Excellenceの公式サイトには2003年のエルサルバドルCOEの結果が掲載されていたため、2003年に開催されていたことが分かる記述に改めました。「2024年COEでは参加品種の41%がパカマラ種で、1位(92.00点)・3位(90.09点)ともにハニープロセスのパカマラが受賞」と記載していましたが、Alliance for Coffee Excellenceの2024年公式結果で確認できたのは「Washed + Honey」部門の1位La Bendición(パカマラ種・ハニープロセス、92.00点)と3位Finca El Portezuelo(90.09点)でした。部門名と農園名を示す記述に改め、3位の品種・精製方法は確認できなかったためハニーのパカマラとする記述は1位に限定し、41%は一次資料で確認できなかったため削除しました。あわせて、品種の特徴欄の「COEで繰り返し上位入賞」も、確認できた2024年の結果に改めました。代表的な農園として「フィンカ・エル・モリーノ(シレンツィオ家、COE 2022年 パカマラ部門入賞)」を紹介していましたが、Alliance for Coffee Excellenceの2022年公式結果で農園名・オーナー名・入賞を確認できず、COEに品種別部門があることも確認できなかったため、この農園の紹介を削除しました。追加の照合で、代表的な農園の欄の「フィンカ・ミラマール(サンタアナ、標高1,200〜1,500m、サンタアナ火山西麓の老舗農園、COE エルサルバドル 上位入賞)」は、農園の所在・標高・受賞を示す一次資料を確認できませんでした。Alliance for Coffee Excellenceの2025年公式結果には同名の「Miramar」が掲載されていましたが、地域と生産者が記事の農園の説明とは異なり、同じ農園であることは確認できなかったため、受賞を含めこの紹介を削除しました。「フィンカ・ラ・フロール(アパネカ、標高1,000〜1,400m、家族農園、ナチュラル・ハニープロセスのロットを日本にも輸出)」も、一次資料で確認できなかったため削除しました。紹介する農園がなくなったため、「代表的な農園」の見出しと欄を削除しました。「パカス・パカマラはエルサルバドル原産の品種」「この国原産のパカス種」「エルサルバドル固有のパカス種やパカマラ種」と記載していましたが、World Coffee Researchの品種カタログではパカスはブルボンの自然突然変異、パカマラはパカスとマラゴジペの交配種で、エルサルバドル農牧省の資料ではパカマラはISICが1958年に育種を始め、1980年に初めてリリースし、1992年に市場に投入した品種と説明されていました。2つの品種を一括して「原産」「固有」とする記述を改め、パカスは「エルサルバドルで見つかった」品種、パカマラは同国で育成された交配種として分けて説明しました。

訂正(2026-09-30): 抽出の目安で「SCA(米スペシャルティコーヒー協会)Golden Cup基準」と記載していましたが、SCA(スペシャルティコーヒー協会)は米国のSCAAと欧州のSCAEが2017年に統合した団体で、「Golden Cup」は旧SCAAの名称のため、「SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー認証の基準」に改めました。比率(55g/L、約1:18、200mlで11g)は変更していません。同日、この基準を示していた2017年の認証要件の文書がSCAのサイトで公開されなくなっていたため、現行の家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310-2021、水1kgに豆55g)の表記にそろえました。

訂正(2026-10-06): 副題で「中米の隠れた宝石」と記載していましたが、出典を示せない評価の表現だったため削除しました(姉妹記事のガーナ ボルタ・台湾 阿里山でも2026年10月5日に同種の表現を削除しています)。

追記(2026-10-07): エルサルバドルの農園の紹介として「代表的な生産者・農園」の節を追加しました。掲載したのは、Alliance for Coffee Excellenceの2024年公式結果で農園名・生産者名・品種・精製方法・産地区分・点数を確認できた、Washed + Honey部門の1位La Bendiciónと3位Finca El Portezuelo(いずれもパカマラ種・ハニープロセス)の2農園です。標高や所在自治体は同結果に記載がなく確認できなかったため載せていません。

訂正(2026-10-16): 説明文で「サンタアナ火山の火山灰土壌が育むブルボン種とパカス種」、品種の特徴欄で「サンタアナ火山の火山灰土壌が風味の核」、本文で「火山周辺の山岳地帯は火山性の肥沃な土壌と豊富な降雨を持ち、高品質アラビカの栽培に理想的な環境を提供しています。国境を接するグアテマラ アンティグアやホンジュラス マルカラと同じ火山帯に位置し、標高と火山灰土壌がもたらす明るい酸味とクリーンな甘さという中米コーヒーの共通項を備えています」と記載していましたが、火山(火山灰・火山性土壌)と風味・品質の因果を示す一次資料は確認できなかったため(記事の出典のSNETの資料は火山の監視・災害の資料です)、説明文は「サンタアナ火山周辺などで栽培されるブルボン種とパカス種」に改め、特徴欄の該当項目は削除し、本文は火山の名前を挙げるところまでとして「国境を接するグアテマラ アンティグアやホンジュラス マルカラと並ぶ、中米のコーヒー産地です」に改めました。


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