ハイブリッド・ティモール
ハイブリッド・ティモール
ハイブリッド・ティモールは、アラビカ種とカネフォラ種(ロブスタ)が自然に交雑して生じた系統です。World Coffee Research(WCR)によると、1920年代に東ティモールで生じ、さび病への抵抗性を持つことから、さび病に強い品種を育てる交配親として使われてきました。見つかった年の詳細や、見つかった畑の記録は、一次資料で確認できていません。
交配親としての使われ方は、各国の研究機関の資料でたどれます。ホンジュラス国立コーヒー研究所(IHCAFE)の品種資料によると、レンピラの親系統(カトゥーラ×ハイブリッド・ティモール)は1959年にポルトガルのCIFC(コーヒーさび病研究センター)で交配されました。WCRは、カトゥーラとの交配に由来するカティモール129がマラウイでニャイカと呼ばれていることや、ヴィラサルチとの交配に由来するサルチモール(T5296など)を記載しています。コロンビアの研究機関Cenicaféのカスティージョは、カトゥーラとハイブリッド・ティモール1343を親とし、2005年に発表されました。種子が各地の研究機関へ渡った時期と経路は確認できていません。豆を選ぶときは、産地の品種欄にカティモールやサルチモールなどの名があれば、その親にハイブリッド・ティモールがあることを手がかりに育種の背景をたどれます。
訂正(2026-10-14): 「1927年、東ティモールの1917年植樹のティピカ畑で見つかった」と記載していましたが、World Coffee Researchで確認できるのは1920年代に東ティモールで自然交雑から生じたことまでのため、東ティモール エルメラの記事の訂正(2026-09-29)に合わせて改めました。あわせて、一次資料で確認できない「1917年植樹のティピカ畑」「極めて珍しい存在」「1950年代末から東南アジア各地や世界中の育種機関へ種子が渡り」の記述を外しました。
スマトラ島のコーヒー|栽培面積6割超の島のガヨ高地・リントンと「マンデリン」の取引名
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インドネシアのコーヒー栽培面積の6割超を占めるスマトラ島。アチェ州のガヨ高地や北スマトラ州のリントンでアラビカが育ち、両州の豆が「マンデリン」の名で取引される例もある。湿ったパーチメントを脱穀するウェットハル(ギリン・バサ)の工程と産地をまとめる
東ティモール エルメラ
ハイブリド・デ・ティモールが生まれた国、エルメラ高地の一杯
1920年代に東ティモールでアラビカとロブスタ(カネフォラ)の自然交雑から生まれた「ハイブリド・デ・ティモール」の国。主要産地エルメラの高地では、小農家がティピカとハイブリド・デ・ティモールを栽培しています
参考文献・情報ソース