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コンゴ民主共和国 イトゥリ

アルバート湖西岸の協同組合から届くウォッシュド

コンゴ民主共和国北東部、ウガンダと国境を接するイトゥリ州の産地。イトゥリ紛争の被害を受けた地域で、マハギ地域のKawa Maberやジュゴ地域のBblo Kawaなど協同組合が品質向上に取り組む


産地情報

産地コンゴ民主共和国・イトゥリ州(ジュゴ・テリトリー/マハギ・テリトリー)
品種アラビカ種(品種構成は一次資料で未確認)
標高高地(地域全体の標高範囲は一次資料で未確認)
味わい風味は一次資料(生産者・カッピング記録)で未確認当サイトの味わいの目安です。公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づき、特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。

品種情報

アラビカ種Coffea arabica最高品質

品種:品種構成は一次資料で未確認

ウガンダと国境を接するイトゥリ州の産地。州の土壌は粘土質・砂質とされる(CAID Ituriによる州全体の記述)。Rikoltoの資料では、Kawa Maber協同組合のあるマハギ・テリトリー(地域行政区)はアルバート湖の西岸に位置する

  • 州の土壌粘土質・砂質(CAID Ituriによる州全体の記述)
  • Rikoltoの資料でKawa Maberのあるマハギ・テリトリーはアルバート湖西岸
  • 国連報告(S/2003/566)で1999年6月に最初の大規模な暴力が起きたとされる地域
  • マハギ・テリトリーのKawa Maber、ジュゴ・テリトリーのBblo Kawaなど協同組合が品質向上を主導

コンゴ民主共和国 イトゥリとは

イトゥリ州はコンゴ民主共和国北東部に位置し、ウガンダと国境を接しています。農業開発NGOのRikoltoの資料では、協同組合Kawa Maberのあるマハギ・テリトリー(territoire。州の下の地域行政区)をアルバート湖の西岸に位置付けています。マハギとジュゴは別々のテリトリーです(出典:CAID Ituri)。CAIDのイトゥリ州の資料は州の土壌を粘土質・砂質(argilo-sablonneux)と記していますが、これは州全体の一般的な記述で、コーヒー産地に限った土壌の一次資料は確認できていません。

国連事務総長の報告(S/2003/566、2003年)は、イトゥリで最初の大規模な暴力が起きたのを1999年6月としています。この地域は、そこから続いたイトゥリ紛争で深刻な被害を受けました。

マハギ・テリトリーの協同組合Kawa Maber(「優れたコーヒー」の意)について、Rikolto(ベルギー発祥の農業開発NGO。2017年にVredeseilandenから改称)の2015年の記事では、同組合のグルメコーヒーのコンテナ(原文 “The first container of gourmet coffee”)がコンゴとウガンダの国境を越えたと記載されています。一方、USAIDとInvest DRCのコーヒーセクターガイドにはKawa Maberの2014年の輸出の記載があり、2015年のコンテナとの違い(定義や規模)は確認できていません。ジュゴ・テリトリーのBblo Kawaは、RikoltoのSROI報告で2019年のKawa Maberの分割後にジュゴ側の組合として記載されている若い組合です。Coffee Circleの紹介ページには新しいウォッシングステーション2カ所の購入と既存設備の改修が記されていますが、いつ時点の実績かは確認できていません。

品評会の記録では、アフリカ・ファインコーヒー協会(AFCA)の2019年の大会(Taste of Harvest)の結果に、Kawa Maber Coopのウォッシュドが84.0625点で載っています。この大会での1件の記録で、産地全体や現在の品質を示すものではありません。

カップの風味について、Perfect Daily Grindの記事はグレープフルーツ・プルーン・カシスのフルーツ感とサトウキビを思わせる甘みを挙げていますが、生産者やカッピング記録などの一次資料では確認できていません(二次情報)。

同じDRC東部の南側、キブ湖周辺の産地は、姉妹記事コンゴ民主共和国 キブで紹介しています。国境を挟んだ隣国ではルワンダ フイエがマラバウォッシュドで洗練された酸を打ち出しています。

🌍 流通の難しさ:DRC国内には流通を保護する規制が十分に整っておらず、正規の国内市場よりウガンダ国境を越える方が輸出しやすいという構造的な課題があります(出典:Perfect Daily Grind)。Bblo Kawaのように輸出品質にまだ届いていない組合の収穫は、現状国内市場向けか越境流通が中心です。


代表的な農協・協同組合

代表的な農園

  • Kawa Maber 協同組合Kawa Maber Cooperative
    📍 コンゴ民主共和国・イトゥリ州マハギ・テリトリー(アルバート湖西岸)

    「優れたコーヒー」を意味する組合名。Rikoltoの2015年の記事では、同組合のグルメコーヒーのコンテナがウガンダ国境を越えたと記載されている(USAID/Invest DRCのガイドには2014年の輸出の記載もある)

  • Bblo Kawa 協同組合Bblo Kawa Cooperative
    📍 コンゴ民主共和国・イトゥリ州ジュゴ・テリトリー

    新興組合。Coffee Circleの紹介ページにウォッシングステーション2カ所の購入と既存設備の改修の記載あり(時点は未確認)。現状は輸出品質にまだ届かず国内市場・ウガンダへの越境流通が中心


精製方法

ウォッシュドが中心。 ジュゴ・テリトリーのBblo Kawaについては、Coffee Circleの紹介ページに新しいウォッシングステーション2カ所の購入と既存設備の改修が記されている(いつ時点の実績かは未確認)。

精製方法

💧

ウォッシュド

Washed / Wet Process

1
収穫→
2
果肉除去→
3
水洗い・発酵→
4
乾燥→
5
脱穀
ボディ
2/5
クリアさ
5/5
発酵感
2/5

豆本来の味が際立つクリーンカップ。明るい酸味とクリアな風味が特徴


フレーバーチャート

フレーバーチャート

酸味苦味甘みコク香り
酸味
苦味
甘み
コク
香り

公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づく編集上の目安です。特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。


おすすめの焙煎度

おすすめの焙煎度

ライト焙煎深煎り

シナモン ロースト


ポジショニングマップ

ポジショニングマップ

苦味酸味コク軽いコンゴ民主共和国 イトゥリコンゴ民主共和国 キブウガンダ ブギスルワンダ フイエ(マラバ)エチオピア イルガチェフェブラジル サントスNo.2

淹れ方のポイント

  • お湯の温度:90〜93℃
  • 挽き目:中細挽き
  • 抽出方法:ペーパードリップ
  • 豆の量:12g / 200ml(標準的な濃度)

📏 基準のエビデンス

  • 豆の量:SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310)の目安 55g/kg(約1:18、200mlで11g)/日本式 1:14〜1:16(200mlで12〜14g)。本ブログは焙煎度別に世界寄りの中間値を採用
  • お湯の温度:SCA基準 90〜96℃(93℃±3)/日本式は焙煎度に応じて低めを好む。本ブログは焙煎度別に世界+日本式の折衷を採用
  • 出典:SCA Coffee Standards / Specialty Coffee Association

訂正(2026-09-29): 「1936年のベルギー植民地期に導入されたブルボン系統」「ブルーマウンテン=ティピカ系統も併植」と記載していましたが、導入年と品種系統は一次資料で確認できなかったため削除し、品種欄は「一次資料で未確認」としました(あわせて副題の「ブルボン」と、品種の転換を免れたという記述も削除しました)。イトゥリの産地を「ルウェンゾリ山地北端」と記載していましたが、Rikoltoの資料ではKawa Maberのあるマハギ準県をアルバート湖の西岸に位置付けており、ルウェンゾリ山地とは一致しなかったため改めました。「標高1,600〜1,900m」「5,200km²超」は一次資料で確認できなかったため削除しました(標高を前提にしていた「コーヒー栽培に適した気候と地形」の記述、紹介欄の標高も削除しました)。「1999年から2003年にかけてイトゥリ紛争」「2003年の紛争終結後」と記載していましたが、2003年を紛争の終結年と断定できる根拠がなかったため、終結年を書かない形に改めました。「2005年、UNDPが元戦闘員の社会復帰を目的とする経済再建プログラムを開始した」は一次資料で確認できなかったため削除し、これを前提にしていた「このプログラムから生まれた協同組合」「UNDP社会復帰プログラムを機に設立」、副題の「内戦後の和解事業から育った」も削除しました。Kawa Maberについて「2014年に17.1トン、2015年に33.42トンをアメリカへ輸出し、イトゥリ産スペシャルティの先駆けとなった」と記載していましたが、Rikoltoの資料で確認できたのは同組合の最初の公式輸出コンテナが2015年にウガンダ国境を越えたことでした。この範囲に改め、確認できなかった数量・輸出先と「先駆け」の表現は削除しました。Rikoltoを「オランダ発」と記載していましたが、Rikolto自身の沿革ではベルギー発祥で、2017年にVredeseilandenから改称した団体でした。Bblo Kawaの「組合員1,521名・世帯換算7,655名」は一次資料で確認できなかったため削除しました。マイクロウォッシングステーション網について記載していた事業期間(2017〜2022年)、「DRC東部全体で123カ所」、「1人あたり50米ドルの拠出・約100軒で共同利用・要員5名」は一次資料で確認できなかったため、紹介欄ごと削除し、精製方法の説明もBblo Kawaのウォッシングステーション増設に限定しました。

訂正(2026-09-30): 抽出の目安で「SCA(米スペシャルティコーヒー協会)Golden Cup基準」と記載していましたが、SCA(スペシャルティコーヒー協会)は米国のSCAAと欧州のSCAEが2017年に統合した団体で、「Golden Cup」は旧SCAAの名称のため、「SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー認証の基準」に改めました。比率(55g/L、約1:18、200mlで11g)は変更していません。同日、この基準を示していた2017年の認証要件の文書がSCAのサイトで公開されなくなっていたため、現行の家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310-2021、水1kgに豆55g)の表記にそろえました。

訂正(2026-10-05): マハギとジュゴを「準県」と記載していましたが、CAID Ituriではマハギとジュゴをそれぞれ州の下の地域行政区(territoire)として扱っているため、「テリトリー(地域行政区)」に改めました。紛争について「1999年に始まったイトゥリ紛争(ヘマ人とレンドゥ人の民族対立を背景とする武力衝突、第二次コンゴ戦争の一部)」と記載していましたが、国連事務総長の報告S/2003/566で確認できたのは、イトゥリで最初の大規模な暴力が起きたのが1999年6月であることでした。この範囲に改め、イトゥリでのすべての紛争が1999年に始まったとは読めない形にし、出典を示していなかった民族対立・第二次コンゴ戦争との関係の記述は削除しました。Kawa Maberについて「最初の公式輸出コンテナが2015年にウガンダ国境を越えた」と記載していましたが、Rikoltoの2015年の記事の原文は “The first container of gourmet coffee” がコンゴとウガンダの国境を越えたというもので、「公式輸出」とは書かれていませんでした。また、USAIDとInvest DRCのコーヒーセクターガイドにはKawa Maberの2014年の輸出の記載があります。Rikoltoの記事の表現(グルメコーヒーのコンテナ)に改め、2014年の輸出の記載を併記しました。「コーヒーは粘土質砂質土壌の山岳地帯で栽培されている」(出典:Perfect Daily Grind)と記載していましたが、CAID Ituriで確認できたのは州全体の土壌を粘土質・砂質(argilo-sablonneux)とする一般的な記述だったため、州全体の記述として出典とともに示す形に改めました。風味(グレープフルーツ・プルーン・カシス、サトウキビを思わせる甘み)は生産者やカッピング記録などの一次資料で確認できなかったため、副題・紹介欄・淹れ方の説明から外し、本文ではPerfect Daily Grindによる二次情報であることを明記しました(酸味とボディのバランスについての記述も削除しました)。Bblo Kawaについて「Rikoltoの支援でウォッシングステーション増設中」と記載していましたが、Coffee Circleの紹介ページで確認できたのは新しいウォッシングステーション2カ所の購入と既存設備の改修で、いつ時点の実績かは特定できなかったため、時点が未確認であることを明記し、Rikoltoの支援によるという記述は外しました。あわせて、RikoltoのSROI報告で、Bblo Kawaが2019年のKawa Maberの分割後にジュゴ側の組合として記載されていることを加えました。2014年の輸出と2015年のコンテナの定義・規模の違い、Bblo Kawaのウォッシングステーションの整備の時点、風味を示す一次資料、コーヒー産地に限った土壌の資料は確認できていません。さらに、説明文で産地を「復興途上の希少ロット」と記載していましたが、生産量や流通量で希少であることを示す一次資料がないため、「復興途上の希少ロット」の語を外しました。また、本文で「キブ湖周辺の産地とは異なる個性を持ちます」「(キブと)飲み比べると、同一国内でもテロワールの幅の広さがよく分かります」としていましたが、イトゥリの風味を一次資料で確認できていないため、味わいの比較をやめ、姉妹記事キブの案内に改めました。同じ段落の結びの「アフリカ大湖沿岸地域全体でのテロワールの多様性がうかがえます」も、同じ理由で削除しました。


参考文献・情報ソース

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