アテン(Ateng)
アテン
アテン(Ateng)は、インドネシア・スマトラ島北端のアチェ州ガヨ高地で栽培されているアラビカ種の品種名です。ガヨ高地のコーヒー「Kopi Arabika Gayo」の地理的表示(GI)の申請書は、この地では伝統的に約20の品種が使われてきたとしたうえで、GIの原料として認める5つの品種に、ティムティム、ボルボル、P-88、S795とともに「アテン・ジャルク(Ateng Jaluk)」を挙げ、単一でも混ぜても使えるとしています。同じ申請書は、GIの生産地域の標高を900〜1,700mとしています(品種ごとの栽培の上限・下限ではありません)。2013年のインドネシアの研究も、ガヨの現地品種の一つとして「アテン・スーパー(Ateng Super)」を挙げています。
一方で、アテンの系統(交配の親)や品種として登録された経緯、ガヨでの栽培面積の割合は、このサイトでは一次資料で確認できていません。カティモールから選抜された品種と説明されることもありますが、確認できるまで系統は断定しません。豆を選ぶときは、品種名よりも、GIの産地表示と精製方法が書かれたロットかどうかを手がかりにすると、ガヨの豆の特徴をたどりやすくなります。
インドネシア アチェ ガヨ
EU地理的表示の仕様書から読む、アチェ高地の一杯
インドネシア・アチェ州ガヨ高地のアラビカ。アチェ・テンガ、ブナー・ムリア、ガヨ・ルスの3県が地理的表示(GI)の対象で、国内登録は申請書で2010年、EU登録は2017年。仕様書の標高・品種・精製・組合の数字から産地の輪郭を読み解きます
インドネシア マンデリンG-1のコーヒー|名前の由来、スマトラ式精製と味の特徴
スマトラの大地が宿す、重厚なボディと深いコク
マンデリンの名は北スマトラのマンダイリン族に由来する。市場ではリントンやアチェのガヨの豆もこの名で取引される例があるが、地理的表示の申請で示された範囲はマンダイリン・ナタール県内に限られる。ウェットハル(スマトラ式)の工程と、アーシー・スパイスなどと紹介される味わいをまとめる
参考文献・情報ソース