ブルボン・ポワントゥ(ローリナ)
ブルボン・ポワントゥ
ブルボン・ポワントゥ(ローリナ)は、レユニオン島(旧ブルボン島)で守られてきた、カフェインの少ないアラビカの変異体です。レユニオンの地域博物館MADOIの解説では、カフェインの含有量は0.6〜0.8%で、Laurina個体を分析した論文(Phytochemistry)では0.36〜1.08%と報告されています。もとになったブルボン種について、World Coffee Research(WCR)は、ティピカとは別の経路でブルボン島へ持ち込まれた系統とし、WCRのアラビカ史は、フランスが1708・1715・1718年に導入を試みたと記しています。ポワントゥの変異がいつ生じたのかは、一次資料で確認できていません。
栽培が途絶えた後の復活の事業は、UCCの資料では1999年に始まりました。島民の情報をもとに約2,000本の木を調べて母樹として4本を選んだのは、UCCの資料では2002年の活動です。川島良彰氏の公式略歴も、1999年の発見と復活プロジェクトの立ち上げを記しています。事業は県・フランス政府・研究機関・UCC・生産者の共同で進められました。協同組合は2002年に発足し、2002〜2007年に試験栽培を行いました。組合が選んだ産地は島の西部から南部の標高700〜1,000mです。現在の生産量は、このページでは公的機関の資料で確認できていません。豆を選ぶときは、「Grand Cru」などの表示が協同組合の商業上の区分(CIRAD)であることを知っておくと、表示の意味をつかみやすくなります。
訂正(2026-10-14): 「アラビカ種の半分程度の低カフェイン」と記載していましたが、レユニオンの地域博物館MADOIの解説では0.6〜0.8%、Laurina個体を分析した論文では0.36〜1.08%で「半分程度」とは言えないため改めました。「1715年にフランス人がイエメンから持ち込み」と記載していましたが、World Coffee Researchのアラビカ史ではフランスの導入の試みは1708・1715・1718年とされるため改めました。「1999年に日本人コーヒーハンターが再発見し復活」と記載していましたが、UCCの資料と川島良彰氏の公式略歴で確認できたのは、1999年の事業開始と発見の記録、約2,000本の調査と母樹4本の選抜が2002年の活動であること、県・フランス政府・研究機関・UCC・生産者の共同事業であることまでのため、年ごとに分けて改めました。あわせて、一次資料で確認できない「18〜19世紀ごろの自然変異」「栽培しにくく19世紀後半に衰退」と、出典のない風味の記述を外しました(レユニオン ブルボン・ポワントゥの記事の訂正に合わせた)。
レユニオン ブルボン・ポワントゥ
レユニオン島で守られる、希少な低カフェインアラビカ
レユニオン島(旧ブルボン島)原産のブルボン・ポワントゥ(Bourbon Pointu)。カフェインが少なく(0.6〜0.8%、MADOI)、レユニオン県食料農業森林局(DAAF)の資料では生豆の生産量が年約1トンとされる品種
ニューカレドニアのコーヒー|低カフェインで知られるブルボンポワントゥ(ルロワ種)の産地
南太平洋の島で育つ、低カフェインで知られるルロワ種
南太平洋ニューカレドニアの北部州で育つブルボンポワントゥ(ルロワ種)のコーヒーです。マリスト会の宣教師による導入に始まるとされるこの島のコーヒーで、低カフェインで知られるローリナ系の品種が、北部州を中心に栽培されています
参考文献・情報ソース
- MADOI(Musées de La Réunion)— Une histoire du café Bourbon pointu
- Phytochemistry(ScienceDirect)— Laurina個体のカフェイン含有量
- World Coffee Research — Bourbon
- World Coffee Research — History of Arabica
- UCC — 2009年4月17日 ニュースリリース
- UCC — ブルボン・ポワントゥ復活の取り組み
- ミカフェート — 川島良彰 公式略歴
- Coopérative Bourbon Pointu — À propos de la coopérative
- CIRAD — Bourbon pointu の商業上の区分