ピーベリー(Peaberry)
ピーベリー
ピーベリー(丸豆)は品種ではなく、コーヒーの実の中で通常は2つ育つ種子のうち、1つだけが育って丸くなった豆を指す呼び名です。2022年の査読論文(学術誌『Processes』)によると、2つの胚珠のうち片方が受精しないか、胚乳が発達しないことで生じ、一般的な収穫の5〜7%とされます。この割合は同論文が序論で先行研究から紹介している値で、品種や産地を問わず当てはまる値として示されたものではありません。
タンザニアでは、タンザニア・コーヒー委員会(TCB)の研修マニュアル(2023年)と2013年のコーヒー産業規則が、豆の大きさによる等級(AA〜C)とは別に、ピーベリーの等級「PB」を挙げています。ケニアでも、輸入業者の解説によると等級にPBがあります。豆を選ぶときは、ピーベリーであることに加えて、元の品種と産地が書かれたロットを選ぶと、風味の背景をたどりやすくなります。
訂正(2026-10-13): 「どの品種でも収穫量の5〜10%程度の割合で自然に生じる」「片方だけが受精し」と記載していましたが、査読論文の記述(一般的な収穫の5〜7%、片方の胚珠が受精しないか胚乳が発達しない)に改めました(タンザニア ピーベリーの記事の2026-09-29の訂正に合わせた)。あわせて、一次資料で確認できない「スペイン語では『小さなカタツムリ』を意味するカラコリージョとも呼ばれる」「丸い形状を利用した専用スクリーンで選別」「タンザニア・ケニア・ハワイ島コナ産が特に知られる」の記述を外しました。
エチオピア ハラーのコーヒー|東部の乾燥高地の産地と、ナチュラル精製ロットの味
東の乾いた高地の産地と、ブルーベリーとワインの記憶
エチオピア東部、東ハラーゲ県などの乾燥高地(OCFCUの資料で標高1,510〜2,120m)で育つハラー。ナチュラル精製のロットはブルーベリーやワインを思わせる果実味が出るとされ、ECTAの輸出業者名簿はハラーの風味を「Tipical moka flavor」(原文ママ)と記す
タンザニア ピーベリー
一粒に凝縮された丸い個性
コーヒーチェリーに通常2粒入る豆が1粒だけになった「丸豆」ピーベリー。タンザニア産の丸豆が持つ濃縮された風味の秘密に迫ります
参考文献・情報ソース