ピンクブルボン
ピンクブルボン
ピンクブルボンは、コロンビアで「ブルボン」の名で流通しているアラビカの品種ですが、名前に反して遺伝的な由来は確定していません。輸入業者Cafe Importsは2023年、同社が依頼した試料の分析でエチオピア在来種だと報じました。一方、コロンビアの研究機関Cenicaféは2025年の年次報告で、ウイラ県アセベードの試料(Borbón Rosado)を41のDNAマーカーで調べ、コロンビア種の系統と84〜92%の類似を報告しています。どちらも調べた試料についての結果で、品種全体の由来を決めたものではありません。Cafe Importsが報じた解析の原典(論文や報告書)も確認できていません。
Cenicaféの同じ報告は、ピンクブルボンを品評会やオークションで重要な品種のひとつに挙げています。品評会カップ・オブ・エクセレンスを運営するAlliance for Coffee Excellence(ACE)の結果では、2022年のコロンビア大会で上位22位まで(同順位を含め24ロット)のうち7ロットの品種がピンクブルボンと表示されていました(出品時の表示で、遺伝的に確かめたものではありません)。この品種がいつ、どこで見つかり、どのように選抜されたかは、一次資料で確認できていません。豆を選ぶときは、産地(県や市)と精製方法が書かれたロットを選ぶと、品種による違いと、産地や精製による違いを分けて味わいやすくなります。
訂正(2026-09-27): 「2023年の遺伝子解析でブルボン系統ではなくエチオピア在来種であることが確認されました」と断定していましたが、それは輸入業者Cafe Importsの報道で、コロンビアの研究機関Cenicaféは2025年の報告でコロンビア種の系統と84〜92%の類似を報告しているため、由来は確定していないと改めました。
訂正(2026-09-28): ピンクブルボンの由来について、Cafe Imports(2023年)とCenicafé(2025年)の報告を「報告が分かれる」と並べていましたが、Cafe Importsの報告は同社が依頼した試料の分析、Cenicaféの報告はウイラ県アセベードの試料を41のDNAマーカーで調べた結果で、どちらも品種全体の由来を決めたものではないため、調べた試料と方法を書き添えました。
訂正(2026-10-14): 「1980年代からコロンビア南部ウイラ県サンアドルフォ地区の農園で果実がピンク色に熟す木として知られ、2010年代にモンテブランコ農園で本格的に選抜された」「当初はレッド/イエローブルボンの交雑種とみなされていた」と記載していましたが、いずれも一次資料で確認できなかったため削除し、Cenicafé(2025年)とAlliance for Coffee Excellence(2022年の大会結果)で確認できる品評会での位置づけに改めました(コロンビア ウイラの記事で、由来の仮説を一次資料で確認できないとして2026-09-29に外したのと同じ扱い)。あわせて、一次資料で確認できない「ウイラ県サンアドルフォ産の高地ロットを選ぶと、際立つ華やかさと複雑な果実味に出会えます」の記述を外しました。あわせて、2022年のコロンビア大会の結果「上位22ロットのうち7ロット」を、結果の表が同順位を含めて22位までに24ロットあるため、「上位22位まで(同順位を含め24ロット)のうち7ロット」に改めました(Codexの照合)。
コロンビア ウイラのコーヒー|カップオブエクセレンス受賞産地の味
カップオブエクセレンスが証明した南コロンビアの果実感
コロンビア ウイラのコーヒーの味を解説。原産地呼称の標高範囲は1,000〜2,200mで、カップオブエクセレンス2011年大会の1位ロットを出したスペシャルティ産地。ピンクブルボンなど品評会で注目される品種も栽培される産地です
コロンビア ピタリト
Cenicaféが品評会で重要な品種とする、ピンクブルボンの産地
コロンビア・フイラ州ピタリト周辺の農園で栽培される「ピンクブルボン」。遺伝的な由来は確定していない品種で、研究機関Cenicaféは品評会やオークションで重要な品種のひとつに挙げています。販売店などの説明ではジャスミン・マンゴー・パッションフルーツのような風味で語られます
参考文献・情報ソース