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サモア ウポル

南太平洋の火山島で有機農家が育てるコーヒー

南太平洋の火山島サモアのコーヒー。ロブスタとアラビカが混在し、女性支援団体WIBDIの有機農業支援を受けた小農家が支える島の小さな産地


産地情報

産地サモア・ウポル島(Upolu)アレイサ地区 / サバイイ島(Savai'i)サレアウラ地区
品種アラビカ種(有機栽培の小農家)、ロブスタ種(伝統品種)
標高300〜900m(ウポル島丘陵部・サバイイ島火山斜面)
味わいマイルドなトロピカルフルーツ・カカオ・穏やかな甘み・軽やかなボディ当サイトの味わいの目安です。公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づき、特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。

品種情報

アラビカ種Coffea arabica最高品質

品種:アラビカ種(有機栽培プログラム導入品種)、ロブスタ種(コフェア・カネフォラ)

国連の報告によれば、サモアではリベリカ系のコーヒーが導入され、ドイツ統治期(1914年まで)にはロブスタ種やアラビカ種も試験された。ロブスタ種の正確な導入年と導入者は一次資料で確認できていない。ロブスタは病害や乾燥に強く低地でも育つが風味は単調で、長らく品質向上が課題とされてきた。近年は女性支援団体WIBDI(Women in Business Development Inc.)が小農家の有機農業を支援しており、IFOAM(国際有機農業運動連盟)の団体ディレクトリでは600を超える有機認証農家とコーヒーの輸出が紹介されている(最新の名簿ではなく、現在の人数・輸出規模は未確認)

  • 女性支援団体WIBDIによる小農家の有機農業支援
  • ロブスタ(伝統)とアラビカ(近代プログラム)の二重構造
  • ナチュラル精製によってトロピカルフルーツとカカオの香りが引き出される

サモア ウポルとは

サモア独立国(Independent State of Samoa)は南太平洋のポリネシア地域に位置し、主要2島のウポル島(Upolu)とサバイイ島(Savai’i)を中心に構成される島嶼国です。かつてドイツの統治(1914年まで)、次いでニュージーランドの統治を経て1962年に独立しました。

国連の報告によれば、サモアではリベリカ系のコーヒーが導入され、ドイツ統治期にはロブスタ種やアラビカ種の試験栽培も行われました。ロブスタ種の正確な導入年と導入者は一次資料で確認できていません。独立後は農業が多様化し、コーヒーは主要輸出品の座をタロイモやカカオ、ナツメグに譲る形となりました。

近年の担い手として知られるのが、女性支援団体WIBDI(Women in Business Development Inc.)です。WIBDIの公式資料では小農家の有機農業への支援が確認でき、IFOAM(国際有機農業運動連盟)の団体ディレクトリでは600を超える有機認証農家とコーヒーの輸出が紹介されています。ただしこのディレクトリは最新の名簿ではなく、現在の農家数や輸出の規模、コーヒー事業の開始年や資金元は一次資料で確認できていません。

コーヒー栽培の中心はウポル島内陸のアレイサ(Aleisa)地区と、よりダイナミックな地形を持つサバイイ島北部のサレアウラ(Saleaula)地区。どちらも活火山が形成した玄武岩質土壌に覆われ、サモアの政府系気候資料で地域により年間約2,500〜6,000mmとされる豊富な降雨量が無農薬の有機農業を自然と後押しします。野生化した木を摘むフィジーや、小農家が栽培を担うソロモン諸島 ガダルカナルと並び、南太平洋の島嶼コーヒーは火山性土壌と小規模有機生産という共通の物語を持ちます。


代表的な農園・協同組合

代表的な農園

  • Kofe Samoa / WIBDIKofe Samoa / Women in Business Development Inc.
    📍 サモア・ウポル島全域(アピア近郊〜内陸丘陵部)⛰️ 300〜900m

    女性支援団体WIBDI(Women in Business Development Inc.)が小農家の有機農業を支援。IFOAMの団体ディレクトリでは600を超える有機認証農家とコーヒーの輸出が紹介されている(最新の名簿ではない)。プログラムの開始年・資金元・参加農家数、取引先、有機認証の認証機関と取得年は一次資料で未確認

  • アレイサコーヒー農園(Aleisa Coffee)Aleisa Coffee Plantation
    📍 サモア・ウポル島 アレイサ地区(アピア郊外丘陵部)

    家族経営のコーヒー農園。ロブスタ種を主力に栽培し、地元スーパーマーケットやカフェへ供給する。近年はアラビカ種の導入と有機認証取得を視野に入れ、500本の新規植樹計画を進める。自社焙煎設備を持ち「Aleisa Dark Roast」等のブランドでサモア国内外へ展開する

  • サレアウラ農家群(Saleaula Community Growers)Saleaula Organic Growers, Savai'i
    🏆 サバイイ島産ナチュラル有機アラビカの代表的産地
    📍 サモア・サバイイ島 サレアウラ地区(溶岩原地帯周辺)⛰️ 400〜800m

    サバイイ島北部のサレアウラ溶岩原(1905年の大噴火で形成)周辺に点在する有機小農家群。ニュージーランドのSamaori Coffeeが直接仕入れ先として連携し、ナチュラル精製の有機アラビカ豆を調達する


精製方法

精製方法

☀️

ナチュラル

Natural / Dry Process

1
収穫→
2
そのまま乾燥→
3
(長期間)→
4
脱穀
ボディ
4/5
クリアさ
2/5
発酵感
5/5

フルーティーで甘みが強い。ベリー系の発酵感とワインのような複雑さ


フレーバーチャート

フレーバーチャート

酸味苦味甘みコク香り
酸味
苦味
甘み
コク
香り

公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づく編集上の目安です。特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。


おすすめの焙煎度

おすすめの焙煎度

ライト焙煎深煎り

ミディアム ロースト


ポジショニングマップ

ポジショニングマップ

苦味酸味コク軽いサモア ウポルフィジーパプアニューギニア シグリソロモン諸島 ガダルカナルハワイ コナバヌアトゥ タナ島

淹れ方のポイント

  • お湯の温度:88〜92℃
  • 挽き目:中挽き〜やや粗挽き
  • 抽出方法:ペーパードリップ・フレンチプレス推奨(ナチュラル精製のトロピカルな甘みを引き出しやすい)
  • 豆の量:11〜13g / 200ml(11g → 軽やかなトロピカルの甘みと穏やかな酸味、13g → カカオのコクとボディが増す)

📏 基準のエビデンス

  • 豆の量:SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310)の目安 55g/kg(約1:18、200mlで11g)/日本式 1:14〜1:16(200mlで12〜14g)。本ブログは焙煎度別に世界寄りの中間値を採用
  • お湯の温度:SCA基準 90〜96℃(93℃±3)/日本式は焙煎度に応じて低めを好む(特に深煎り82〜85℃)。本ブログは焙煎度別に世界+日本式の折衷を採用
  • 出典:SCA Coffee Standards / Specialty Coffee Association

訂正(2026-09-29): サモアのコーヒーの始まりを「1930年代にドイツ人入植者がロブスタ種を持ち込んだ」「1930年代のドイツ植民地時代」と記載していましたが、サモア政府観光局の資料ではドイツの統治は1914年に終わっており、年代と統治者が合いませんでした。国連信託統治理事会の記録で確認できたのは、リベリカ系コーヒーの導入と、ドイツ統治期にロブスタ種・アラビカ種が試験されたことです。ロブスタ種の正確な導入年と導入者は一次資料で確認できなかったため、国連の記録で確認できた範囲に改めました。あわせて「ドイツ、次いでニュージーランドの委任統治」を「ドイツの統治(1914年まで)、次いでニュージーランドの統治」に改めました。追加の照合で、「2007年、女性事業開発機関WIBDがアラビカ種の有機栽培プログラムを開始」「オーストラリア政府の支援」「約300人の小規模農家」「ニュージーランドのコーヒーチェーンへ直接輸出」「スペシャルティロースターC1 Espressoへ直接販売」「ニュージーランド・EU市場向けの有機認証を取得」と記載していましたが、WIBDIの公式資料で確認できたのは有機農業への支援で、開始年・資金元・農家数、C1 Espressoへのコーヒー販売(同団体のパートナー一覧でC1向けに確認できたのは茶・ココア)、認証の内容は一次資料で確認できなかったため削除しました。IFOAMの団体ディレクトリにある600超の有機認証農家とコーヒー輸出の記載を、最新の名簿ではないと明記して加えました。根拠のない「太平洋島嶼国初」「直接貿易モデルの草分け」も削除しました。アレイサコーヒー農園の「1994年頃から続く」「約20ヘクタール(50エーカー)」「サモア最古参クラス」「標高200〜500m」は一次資料で確認できなかったため削除しました。年間降雨量2,500〜6,000mmはサモアの政府系気候資料で地域による広域値として確認できたため、その旨を補いました。

訂正(2026-09-30): 抽出の目安で「SCA(米スペシャルティコーヒー協会)Golden Cup基準」と記載していましたが、SCA(スペシャルティコーヒー協会)は米国のSCAAと欧州のSCAEが2017年に統合した団体で、「Golden Cup」は旧SCAAの名称のため、「SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー認証の基準」に改めました。比率(55g/L、約1:18、200mlで11g)は変更していません。同日、この基準を示していた2017年の認証要件の文書がSCAのサイトで公開されなくなっていたため、現行の家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310-2021、水1kgに豆55g)の表記にそろえました。

訂正(2026-10-16): 副題で「南太平洋の火山土壌と有機農家が育てるコーヒー」、説明文で「南太平洋の火山土壌が育むサモアのコーヒー」、品種の説明で「玄武岩質の火山性土壌が豊富なミネラルを供給し、熱帯の高温多湿とナチュラル精製の相乗効果が穏やかな果実の甘みを引き出す」、品種の特徴欄で「火山性玄武岩土壌の豊富なミネラルが穏やかな甘みを形成」、サレアウラ農家群の紹介で「島の火山性土壌と高湿度がコーヒーチェリーに熟成した甘みをもたらし、太平洋らしいフルーティな風味を引き出す」と記載していましたが、火山(火山灰・火山性土壌)と風味の因果を示す一次資料は確認できなかったため、副題は「南太平洋の火山島で有機農家が育てるコーヒー」、説明文は「南太平洋の火山島サモアのコーヒー」に改め、品種の説明・特徴欄・農家群の紹介の該当部分は削除しました。


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