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フィジーのコーヒー|野生の木から手摘みする南太平洋の小さな産地

南太平洋の島国で、野生の木から手摘みされるコーヒー

フィジーコーヒーの特徴は、事業者の説明では、村々と協業して野生の木から手摘みで収穫されること。フィジー農業省の資料で2020年の生産量18.8トンというごく小さな産地で、チョコレートとトロピカルフルーツの風味を持つ


産地情報

産地フィジー(国内の産地の島・地域は一次資料で未確認)
品種アラビカ種が主な商業種(FAO/SPREPの技術報告。カネフォラ種・リベリカ種も少量。品種構成は未確認)
標高一次資料で未確認
味わいチョコレート・ナッツ・トロピカルフルーツ・穏やかな酸味・滑らかなボディ当サイトの味わいの目安です。公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づき、特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。

品種情報

アラビカ種Coffea arabica最高品質

品種:アラビカ種(品種構成は一次資料で未確認)

Bula Coffeeなどの事業者は、フィジーのコーヒーを野生の木から採ったもの(wild-grown)と説明している。ただし、コーヒーが持ち込まれた時期や経緯、野生化した木の品種構成は一次資料で確認できていない。紹介されることのあるカティモールは、カトゥーラとティモール・ハイブリッドを交配した育種系統の品種群で、野生で自然に生じたものではない(World Coffee Research)

  • 事業者の説明で野生の木から手摘みで収穫
  • 手摘み・パルピング後に天日乾燥で仕上げる

フィジーのコーヒーとは

フィジーは南太平洋メラネシア地域に位置する島嶼国で、333の島々からなります。国内のどの地域でどれだけ生産されているかは、一次資料で確認できていません。栽培されている種については、FAOとSPREP(太平洋地域環境計画)の技術報告が、アラビカ種・カネフォラ種(ロブスタ)・リベリカ種の存在を記載し、アラビカ種を主な商業種、ほかの2種を少量としています(政府の一次資料ではなく技術報告です)。

フィジーのコーヒー事業者は、野生の木から手作業で収穫する「ワイルドハーベスト」を打ち出しています。Bula Coffeeは自社のコーヒーを野生(wild-grown)で農薬不使用(pesticide-free)と説明していますが、これは事業者の自己説明で、認証や第三者の検証を確認したものではありません。コーヒーがいつ、誰によって持ち込まれたかも、公的な史料では確認できていません。同じ南太平洋の島嶼国では、女性起業支援団体WIBDIが有機農業を支援するサモア ウポルや、小規模生産を続けるソロモン諸島 ガダルカナルも、手摘みという共通点を持ちます。

生産量は、フィジー農業省の投資ガイドで2020年が18.8トン、2024年の予測が20.3トンと、ごく小規模です。味わいはチョコレートとナッツを基調にトロピカルフルーツのニュアンスが重なる、穏やかでバランスの良い一杯です。


代表的な農園・協同組合

代表的な農園

  • ブラ・コーヒー(Bula Coffee)Bula Coffee
    📍 フィジー各地の村(約38村、事業者の自己説明)

    公式サイトの自己説明では2011年に事業を始め、村々と協業して約38の村で活動する。自社のコーヒーを野生(wild-grown)・農薬不使用(pesticide-free)と説明しているが、認証や第三者の検証は確認できていない

  • サウス・パシフィック・コーヒー・カンパニー(SPCC)South Pacific Coffee Company
    📍 フィジー各地(事業者の自己説明)

    公式サイトでは、フィジー各地の野生・自然栽培のコーヒーを調達していると自己説明している。調達地や樹種の内訳は一次資料で未確認


精製方法

精製方法

💧

ウォッシュド

Washed / Wet Process

1
収穫→
2
果肉除去→
3
水洗い・発酵→
4
乾燥→
5
脱穀
ボディ
2/5
クリアさ
5/5
発酵感
2/5

豆本来の味が際立つクリーンカップ。明るい酸味とクリアな風味が特徴


フレーバーチャート

フレーバーチャート

酸味苦味甘みコク香り
酸味
苦味
甘み
コク
香り

公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づく編集上の目安です。特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。


おすすめの焙煎度

おすすめの焙煎度

ライト焙煎深煎り

ミディアム ロースト


ポジショニングマップ

ポジショニングマップ

苦味酸味コク軽いフィジーパプアニューギニア シグリソロモン諸島 ガダルカナルハワイ コナインドネシア マンデリンG1バヌアトゥ タナ島

淹れ方のポイント

  • お湯の温度:88〜92℃
  • 挽き目:中挽き
  • 抽出方法:ペーパードリップ推奨(チョコレートとトロピカルフルーツの穏やかなニュアンスを引き出しやすい)
  • 豆の量:11〜13g / 200ml(11g → トロピカルの軽やかな甘みと穏やかな酸味が広がる、13g → チョコレートとナッツのコクが増す)

📏 基準のエビデンス

  • 豆の量:SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310)の目安 55g/kg(約1:18、200mlで11g)/日本式 1:14〜1:16(200mlで12〜14g)。本ブログは焙煎度別に世界寄りの中間値を採用
  • お湯の温度:SCA基準 90〜96℃(93℃±3)/日本式は焙煎度に応じて低めを好む(特に深煎り82〜85℃)。本ブログは焙煎度別に世界+日本式の折衷を採用
  • 出典:SCA Coffee Standards / Specialty Coffee Association

目的別に次に読む


訂正(2026-09-29): 「19世紀に持ち込まれたアラビカ種が野生化し、耐病性を持つカティモール種と古来のティピカ系品種が混在して自生する(野生変異株を含む)」と記載していましたが、World Coffee Researchの資料ではカティモールはカトゥーラとティモール・ハイブリッドを交配した育種系統で、野生で自然に生じたものではありませんでした。19世紀のヨーロッパ人入植者による導入、フィジーでのティピカの野生化や自生変異、品種構成は一次資料で確認できなかったため削除し、品種欄には未確認と明記しました(記事の品種タグも外しました)。「年間生産量は約14トン」「ICOやUSDAの主要生産国統計には含まれない」と記載していましたが、フィジー農業省の投資ガイドでは2020年の生産量は18.8トン、2024年の予測は20.3トンでした。この値に改め、統計から外れているという記述は確認できなかったため削除しました。Bula Coffeeについて「2011年にルーク・フライエットが設立」「馬で巡回中に野生のコーヒーを発見」「25の村・数千人の野生収穫者」「初年度20kg」「ACIARと協力」「フィジー最大」と記載していましたが、同社の公式サイトで確認できたのは2011年に事業を始め、約38の村で活動しているという自己説明でした。この範囲に改め、ほかの記述は一次資料で確認できなかったため削除しました。栽培標高「400〜800m」と、各生産者の「400〜700m」「400〜800m」「500〜800m」は一次資料で確認できなかったため削除し、標高欄には未確認と明記しました。South Pacific Coffee Company(SPCC)が「サベト・アバカ・シガトカ渓谷・タベウニ島からアラビカ種・リベリカ種を小農家から調達」と記載していましたが、同社の公式サイトで確認できたのは、フィジー各地の野生・自然栽培のコーヒーを調達しているという自己説明でした。調達地と樹種の内訳は確認できなかったため削除し、あわせて本文で主要産地として挙げていたシガトカ渓谷・ナウソリ高地・アバカ・タベウニ島も一次資料で確認できなかったため削除しました。「農薬や化学肥料を一切使わない完全無農薬」と記載していましたが、確認できたのはBula Coffeeが自社の豆を野生(wild-grown)・農薬不使用(pesticide-free)と説明していることで、事業者の自己説明であることを明記する形に改めました。Fiji Wild Coffee(「完全無農薬・野生自生認定」)は、ブランドの実在と認定の機関を一次資料で確認できなかったため削除しました。あわせて、記事タイトルと基本情報の産地を「ヴィティレブ島」としていましたが、フィジー国内のどの島・地域で生産されているかは一次資料で確認できなかったため、タイトル・産地欄・比較マップの表示名を「フィジー」に改めました(記事のURLは変えていません)。また、フィジーで栽培されている種を未確認としていましたが、FAOとSPREPの技術報告でアラビカ種・カネフォラ種・リベリカ種の存在と、アラビカ種が主な商業種でほかの2種は少量であることを確認できたため、品種欄と本文に追記しました(品種の構成は引き続き未確認です)。あわせて、関連産地のサモアを「有機アラビカの直接貿易を築いた」と記載していましたが、WIBDI(Women in Business Development Inc.)がニュージーランドのコーヒーチェーンやロースターへ直接販売していることと有機認証の詳細は一次資料で確認できなかったため、WIBDIの公式サイトとIFOAMの団体名簿で確認できた有機農業の支援に改めました。

訂正(2026-09-30): 抽出の目安で「SCA(米スペシャルティコーヒー協会)Golden Cup基準」と記載していましたが、SCA(スペシャルティコーヒー協会)は米国のSCAAと欧州のSCAEが2017年に統合した団体で、「Golden Cup」は旧SCAAの名称のため、「SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー認証の基準」に改めました。比率(55g/L、約1:18、200mlで11g)は変更していません。同日、この基準を示していた2017年の認証要件の文書がSCAのサイトで公開されなくなっていたため、現行の家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310-2021、水1kgに豆55g)の表記にそろえました。

訂正(2026-10-16): 品種欄の特徴で「火山性土壌の豊富なミネラルが穏やかな甘みの一因とされる」と記載していましたが、火山性土壌と風味の因果を示す一次資料は確認できなかったため削除しました。あわせて、本文でサモア・ソロモン諸島との共通点を「火山性土壌と手摘み」としていましたが、フィジー国内の産地の島・地域が一次資料で確認できておらず、栽培地の土壌も確認できていないため、「手摘み」に改めました。


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