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ボリビア カラナビ

アンデスの斜面ユンガスが育てる小規模農家のクリーンスペシャルティ

ボリビア・ラパス県ユンガス、アンデス東斜面の産地カラナビ。ティピカ・カトゥーラ・カトゥアイ主体の小規模農家が栽培し、ボリビア国家統計局(INE)の2013年統計では栽培面積約13,381ha。Agricafeの「Sol de la Mañana」プログラムが牽引するスペシャルティ産地


産地情報

産地ボリビア・ラパス県ユンガス地方(カラナビ郡を中心に)
品種ティピカ/カトゥーラ/カトゥアイ/クリオージョ/ジャワ/ゲイシャ
標高高地のアンデス東斜面(地域全体の標高範囲は一次資料で未確認)
味わいクリーンで明るい酸味・ジャスミン・柑橘・蜂蜜・ミルクチョコレート当サイトの味わいの目安です。公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づき、特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。

品種情報

アラビカ種Coffea arabica最高品質

品種:ティピカ(Typica)/カトゥーラ(Caturra)

ティピカとカトゥーラはいずれもアラビカ種の品種。カトゥーラはブラジル発見のブルボンの自然突然変異で、樹高が低く密植が可能な小粒高品質種。ボリビアのユンガス地方では、カラナビ郡を中心に小規模農家がこれらの品種を栽培している

  • アンデス東斜面の急峻な谷あいに小規模農家の畑が点在
  • INEの2013年統計でカラナビの栽培面積は13,380.9ha
  • ティピカ・カトゥーラ・カトゥアイが主力
  • コカ代替作物としても国際支援が入った歴史

ボリビア・カラナビ/ユンガスコーヒーとは

ボリビアは南米の内陸国で、ラパス県の ユンガス地方(Yungas) がコーヒー産地として知られます(東部の新興産地にはボリビア サンタクルスがあります)。中でもラパス県カラナビ郡(Caranavi) は、ボリビア国家統計局(INE)が「ボリビアのコーヒーの首都(capital cafetalera de Bolivia)」と紹介する産地です。INEの2013年の統計では、カラナビのコーヒー栽培面積は 13,380.9ha、生産量は 179,956.1キンタル でした。アンデス山脈の東斜面の急峻な谷あいに小規模農家の畑が点在します。標高は畑ごとに異なり、地域全体の範囲は一次資料で確認できていませんが、大統領杯(Taza Presidencial)の出品ロットには標高1,300m、1,550m、1,780mなどの記録があります(市の公式な標高622mは市街地の値で、畑の標高ではありません)。

品種はティピカ・カトゥーラ・カトゥアイ・クリオージョなどの古典的アラビカが主力で、近年はジャワ種・ゲイシャを導入する農園も増えています。同じアンデス山脈の産地ではペルー チャンチャマヨも小規模農家中心の栽培構造を持ちます。

国全体の規模では、国際コーヒー機関(ICO)の資料で、ボリビアの2023年の輸出量は 30,258袋(60kg換算)でした(生産量ではなく輸出量の値です)。

スペシャルティの取組みの一例が Agricafe社 の「Sol de la Mañana(朝陽)」プログラム。苗木育成から収穫・財務までを小規模農家に体系的に教えるプログラムで、現代ボリビアスペシャルティの再評価を牽引しています。品評会では、Alliance for Coffee Excellence(ACE)のCup of Excellenceのボリビア大会が 2004・2005・2007・2008・2009年 に開かれました。これとは別に、政府主催の大統領杯(Taza Presidencial)が、ボリビア外務省の発表では 2015年 に第1回、2016年に第2回として開かれています。


代表的な産地・生産者

代表的な農園

  • カラナビ郡(ラパス県ユンガス)Caranavi Province, Yungas, La Paz
    🏆 INEが「ボリビアのコーヒーの首都」と紹介する産地
    📍 ボリビア・ラパス県カラナビ郡

    アンデス東斜面の急峻な谷あいに数百の小規模村落が点在し、ティピカ・カトゥーラ・カトゥアイを中心に栽培。INEの2013年統計では栽培面積13,380.9ha、179,956.1キンタル

  • Agricafe/Fincas Los RodríguezAgricafe / Fincas Los Rodríguez
    🏆 Sol de la Mañana プログラム主宰
    📍 ボリビア・カラナビ郡(ブエナビスタ・タカナほか)⛰️ 約1,550〜1,750m👤 Pedro Rodriguez 氏

    ペドロ・ロドリゲス氏が率いるボリビアスペシャルティの代表企業。同社の公式サイトでは2020年時点で12農園(ユンガス8・サマイパタ4)を保有し、「Sol de la Mañana」プログラムで小規模農家を技術支援。ティピカ・カトゥーラ・ゲイシャ・ジャワを精緻なウォッシュドで仕上げ、欧米のスペシャルティロースターに輸出

  • カウポリカン産地Caupolicán Province
    📍 ボリビア・ラパス県北部カウポリカン郡⛰️ 約800〜1,500m

    カラナビの北側に位置する未開のフロンティア産地。標高はやや低めだが原生林に近い環境で、近年スペシャルティロースターから注目を集めるエリア


精製方法

精製方法

💧

ウォッシュド

Washed / Wet Process

1
収穫→
2
果肉除去→
3
水洗い・発酵→
4
乾燥→
5
脱穀
ボディ
2/5
クリアさ
5/5
発酵感
2/5

豆本来の味が際立つクリーンカップ。明るい酸味とクリアな風味が特徴


フレーバーチャート

フレーバーチャート

酸味苦味甘みコク香り
酸味
苦味
甘み
コク
香り

公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づく編集上の目安です。特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。


おすすめの焙煎度

おすすめの焙煎度

ライト焙煎深煎り

ミディアム ロースト


ポジショニングマップ

ポジショニングマップ

苦味酸味コク軽いボリビア カラナビエチオピア イルガチェフェインドネシア マンデリンG1ベトナム ロブスタタンザニア キリマンジャロブラジル サントスNo.2

淹れ方のポイント

  • お湯の温度:88〜92℃
  • 挽き目:中挽き〜中細挽き
  • 抽出方法:ペーパードリップ/エアロプレス(クリーンな酸味と甘さを引き出す)
  • 豆の量:11〜13g / 200ml(11g → ジャスミンと柑橘の透明感が前に出る、13g → ミルクチョコレートと蜂蜜の甘さが厚みを増す)

📏 基準のエビデンス

  • 豆の量:SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310)の目安 55g/kg(約1:18、200mlで11g)/日本式 1:14〜1:16(200mlで12〜14g)。本ブログは焙煎度別に世界寄りの中間値を採用
  • お湯の温度:SCA基準 90〜96℃(93℃±3)/日本式は焙煎度に応じて低めを好む(特に深煎り82〜85℃)。本ブログは焙煎度別に世界+日本式の折衷を採用
  • 出典:SCA Coffee Standards / Specialty Coffee Association

訂正(2026-09-29): ユンガスが国内生産の「約95%」、小規模農家が「9割超」「栽培の85〜95%」、生産物の「ほぼすべてがオーガニック」と記載していましたが、比率・分母・年次を一次資料で確認できなかったため削除しました。これを前提にした「ほぼ独占」「一極集中」「ボリビア最大の産地」の表現も改め、ボリビア国家統計局(INE)の資料で確認できた、カラナビを「ボリビアのコーヒーの首都」とする紹介と、2013年の栽培面積13,380.9ha、179,956.1キンタルに置き換えました。標高を「1,200〜2,000m」(カラナビ郡は「約1,200〜1,800m」)と記載していましたが、地域全体の標高範囲は一次資料で確認できなかったため削除し、ボリビア外務省が公開する大統領杯の出品ロット資料で確認できる個別ロットの標高(1,300m、1,550m、1,780mなど)の記述に改めました。標高を前提にした「標高・冷涼な気候・土壌が高品質アラビカを生む」という説明も削除しました。「1980〜90年代のピーク時に約156,400袋」「現在は約30,000〜57,000袋」と記載していましたが、1980年代の値と現在の生産量の幅は一次資料で確認できませんでした。国際コーヒー機関(ICO)の資料で確認できたのは2023年のボリビアの輸出量30,258袋(生産量ではなく輸出量)で、この値に改め、生産縮小の経緯の記述は削除しました。「1952年の国民革命と農地改革を起点に1960年代以降カラナビ郡が拓かれた」、ティピカを「アラビカ最古の品種」「19世紀に持ち込まれた古樹林が今も残る」とした記述は、一次資料で確認できなかったため削除しました。Cup of Excellenceを「2004〜2009年に開催」、大統領杯を「後継」として「2014年から再開」と記載していましたが、Alliance for Coffee Excellence(ACE)の記録で確認できたボリビア大会は2004・2005・2007・2008・2009年(2006年の開催は確認できず)で、大統領杯はボリビア外務省の発表で2015年が第1回、2016年が第2回でした。ACEの品評会の後継とする根拠はなかったため、別の大会として書き分け、「政治情勢で一旦休止」の記述と、カラナビ郡の紹介欄の「Cup of ExcellenceとTaza Presidencialの上位常連」「1960年代以降に開拓された」は削除しました。Agricafeについて「12農園・約130ha」「2013年開始のSol de la Mañana」と記載していましたが、同社の公式サイトで確認できたのは2020年時点で12農園(ユンガス8・サマイパタ4)を保有していることで、約130haと開始年は確認できなかったため削除しました。あわせて、説明文で「Sol de la Mañana農園」としていた箇所を、本文に合わせてAgricafeのプログラムと改めました。

訂正(2026-09-30): 抽出の目安で「SCA(米スペシャルティコーヒー協会)Golden Cup基準」と記載していましたが、SCA(スペシャルティコーヒー協会)は米国のSCAAと欧州のSCAEが2017年に統合した団体で、「Golden Cup」は旧SCAAの名称のため、「SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー認証の基準」に改めました。比率(55g/L、約1:18、200mlで11g)は変更していません。同日、この基準を示していた2017年の認証要件の文書がSCAのサイトで公開されなくなっていたため、現行の家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310-2021、水1kgに豆55g)の表記にそろえました。

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