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ホンジュラス コパンのコーヒー|グアテマラ国境の産地と協同組合、キャラメルと柑橘の味

グアテマラ国境に接する西部の産地、キャラメルと柑橘の風味

ホンジュラス西部、グアテマラ国境に接するコパン県のコーヒー。IHCAFEが示す6産地の一つで、品評会資料にはカトゥーラ・カトゥアイの出品例がある。1999年設立のコカフカル協同組合、精製方法、キャラメル・グレープフルーツ・ミルクチョコレートの味わいをまとめる


この記事の要点

  • ホンジュラス西部、グアテマラ国境に接するコパン県は、IHCAFEが示す6つのコーヒー産地の一つ(2026年9月時点)
  • IHCAFEの品評会の予備選考資料に、コパン県サンペドロのカトゥーラ、サンアントニオのカトゥアイの出品例がある
  • サンペドロのラス・カプカスにあるコカフカル協同組合は1999年設立(組合の沿革)
  • コカフカル協同組合の観光公式ページが示す生産者の標高は1,200〜1,650m
  • 味わいの目安(本ブログの整理):キャラメル・グレープフルーツ・ミルクチョコレート・ナツメグ

産地情報

産地ホンジュラス・コパン県/コルキン地区/サンペドロ地区
品種カトゥーラ種・カトゥアイ種など(IHCAFE品評会へのコパン県からの出品例。地域の品種構成は一次資料で未確認)
標高コカフカル協同組合の生産者で1,200〜1,650m(組合の観光公式ページ)。コパン県全体の標高範囲は一次資料で未確認
味わいキャラメル・グレープフルーツ・ミルクチョコレート・ナツメグ当サイトの味わいの目安です。公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づき、特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。

品種情報

アラビカ種Coffea arabica最高品質

品種:カトゥーラ種・カトゥアイ種(コパン県の出品例)/ブルボン種・レンピラ種(ホンジュラス国内の品種)

ホンジュラス国立コーヒー研究所(IHCAFE)は国内で栽培される品種としてカトゥーラやブルボンなどを挙げており、IHCAFEの品評会の予備選考資料には、コパン県サンペドロのカトゥーラ、サンアントニオのカトゥアイの出品例がある。レンピラは、1959年にポルトガルのCIFC(コーヒーさび病研究センター)で交配されたカトゥーラ×ティモール・ハイブリッドの系統を、IHCAFEが1982年に導入して選抜した品種。さび病に強いとされてきたが、IHCAFEとCATIEの報告では現在はさび病に感受性を示している。コパンでの各品種の栽培比率は一次資料で確認できていない

  • IHCAFEの過去の公式資料でホンジュラスのコーヒーの98%が陰樹栽培(シェードグロウン)
  • グアテマラ国境に接する西部の産地
  • IHCAFEが示す6産地の一つ(2026年9月時点)

コパンコーヒーとは

コパンはホンジュラス西部、グアテマラ国境に接する県で、国境の向こうには隣国の名産地グアテマラ ウエウエテナンゴがある。IHCAFE(ホンジュラス国立コーヒー研究所)が現在示している6つのコーヒー産地(コパン・オパラカ・モンテシージョス・コマヤグア・エル・パライソ・アガルタ、2026年9月時点)の一つ。産地全体の標高帯はIHCAFEなどの一次資料では確認できておらず、サンペドロのラス・カプカスにあるコカフカル協同組合は、組合の観光公式ページで生産者の標高を1,200〜1,650mとしている。陰樹栽培はホンジュラス全体に広く見られ、IHCAFEの過去の公式資料では国内のコーヒーの98%が陰樹栽培とされている(資料の対象年は明記されていない)。

姉妹記事のホンジュラス マルカラでは、ラパス県のマルカラを扱っている。マルカラは、IHCAFEの報告書でホンジュラス初の原産地呼称とされている。IHCAFEの6産地のうち、ニカラグア国境に近いホンジュラス エルパライソがさび病耐性のパライネマ種でパッションフルーツの香りを打ち出しており、同じ国内でも産地ごとに異なる個性が育っている。

コーヒー評議会(CONACAFE)の地域説明(2019年)は、コパン地域のコーヒーについて、甘み・チョコレート感、丸い口当たり、繊細な酸味と続く余韻を挙げている。地域一般の説明で、特定の農園やロットの評価ではない。


代表的な農園・協同組合

代表的な農園

  • コカフカル協同組合(ラス・カプカス)COCAFCAL (Cooperativa Cafetalera Capucas Limitada)
    📍 ホンジュラス・コパン県サンペドロ(ラス・カプカス)⛰️ 1,200〜1,650m(組合の観光公式ページ)

    組合の沿革では1999年設立。ホンジュラス政府の輸出業者名簿ではコパン県サンペドロのラス・カプカスが所在地。組合員数は、組合の沿革では700人超、組合の観光公式ページでは835人、公式トップページでは活動中の組合員945人(2026-10-05確認)と表示されている(いずれも組合の自己申告で、基準日と数え方の違いは未確認)

  • コルキン地区Corquín, Copán
    📍 ホンジュラス・コパン県⛰️ 一次資料で未確認

    コパン県の自治体の一つ。地区の生産者の標高・精製・味わいは一次資料で確認できていない

  • サンタローサ・デ・コパン周辺農家群Santa Rosa de Copán smallholders
    📍 ホンジュラス・コパン県⛰️ 一次資料で未確認

    コパン県の県都サンタローサ・デ・コパン周辺の生産者。標高・品種・味わいは一次資料で確認できていない


精製方法

精製方法

💧

ウォッシュド

Washed / Wet Process

1
収穫→
2
果肉除去→
3
水洗い・発酵→
4
乾燥→
5
脱穀
ボディ
2/5
クリアさ
5/5
発酵感
2/5

豆本来の味が際立つクリーンカップ。明るい酸味とクリアな風味が特徴


フレーバーチャート

フレーバーチャート

酸味苦味甘みコク香り
酸味
苦味
甘み
コク
香り

公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づく編集上の目安です。特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。


おすすめの焙煎度

おすすめの焙煎度

ライト焙煎深煎り

ミディアム ロースト


ポジショニングマップ

ポジショニングマップ

苦味酸味コク軽いホンジュラス コパンホンジュラス マルカラグアテマラ ウエウエテナンゴエチオピア イルガチェフェインドネシア マンデリンG1ブラジル サントスNo.2

淹れ方のポイント

  • お湯の温度:88〜92℃
  • 挽き目:中挽き
  • 抽出方法:ペーパードリップ推奨
  • 豆の量:11〜13g / 200ml(11g → グレープフルーツの爽やかな酸味、13g → キャラメルとミルクチョコレートのコクを強調)

📏 基準のエビデンス

  • 豆の量:SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310)の目安 55g/kg(約1:18、200mlで11g)/日本式 1:14〜1:16(200mlで12〜14g)。本ブログは焙煎度別に世界寄りの中間値を採用
  • お湯の温度:SCA基準 90〜96℃(93℃±3)/日本式は焙煎度に応じて低めを好む(特に深煎り82〜85℃)。本ブログは焙煎度別に世界+日本式の折衷を採用
  • 出典:SCA Coffee Standards / Specialty Coffee Association

目的別に次に読む


訂正(2026-09-29): 「98%が陰樹栽培」をコパンの特徴として記載し、マルカラより陰樹栽培率が高いとしていましたが、IHCAFEの過去の公式資料で確認できたのはホンジュラスのコーヒー全体の98%が陰樹栽培という値でした。国全体の値であることと資料の性質を明記し、マルカラとの比較は削除しました。「国内で最も冷涼な産地の一つ(最低気温11.5℃)」「国内でも屈指の冷涼な気候」は一次資料で確認できなかったため削除しました。IHCAFEの6産地は、IHCAFEの「La Ruta del Café」で現在の区分として確認できたため、「ブランド化された」「公式6産地ブランド」の表現を改め、確認時点(2026年9月)を添えました。コーヒー産地を「セラケ山(ホンジュラス最高峰)周辺の火山性土壌」「グアテマラ国境沿いで同様の火山性地質」とし、ウエウエテナンゴと地質を共有すると記載していましたが、いずれも一次資料で確認できず、セラケ山とコパン県の産地の位置関係も確認できなかったため削除しました。コカフカル協同組合について「セラケ山周辺12コミュニティの小農家950名以上」と記載していましたが、組合の沿革で確認できたのは1999年設立で、ホンジュラス政府の輸出業者名簿での所在地はコパン県サンペドロのラス・カプカス、組合員は組合自身の説明で700人超でした。この内容に改め、12コミュニティと950名以上は削除しました。同組合の栽培品種の一覧は輸入業者の資料だけが出典だったため削除しました。マルカラを「原産地呼称第1号のモンテシージョス地区」と記載していましたが、IHCAFEの報告書で確認できたのはマルカラがホンジュラス初の原産地呼称とされていることで、正式な登録年やモンテシージョス地区との関係は確認できなかったため、その範囲に改めました。また、COCAFCAL(カプカス組合)の標高を「1,200〜1,700m」と記載していましたが、組合の観光公式ページでは1,200〜1,650mだったため改めました。

訂正(2026-09-30): 抽出の目安で「SCA(米スペシャルティコーヒー協会)Golden Cup基準」と記載していましたが、SCA(スペシャルティコーヒー協会)は米国のSCAAと欧州のSCAEが2017年に統合した団体で、「Golden Cup」は旧SCAAの名称のため、「SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー認証の基準」に改めました。比率(55g/L、約1:18、200mlで11g)は変更していません。同日、この基準を示していた2017年の認証要件の文書がSCAのサイトで公開されなくなっていたため、現行の家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310-2021、水1kgに豆55g)の表記にそろえました。

訂正(2026-10-05): コパン産地の標高を「1,000〜1,700m」と記載していましたが、IHCAFEの「La Ruta del Café」をはじめ一次資料でこの範囲を確認できなかったため、産地全体の値としての記載をやめ、サンペドロのラス・カプカスにあるコカフカル協同組合が組合の観光公式ページで示す生産者の標高1,200〜1,650mを、同組合の値として示しました。レンピラを「IHCAFEが育成したさび病耐性品種」「コパンで広く栽培される」と記載していましたが、IHCAFEの品種の資料では、親系統(カトゥーラ×ティモール・ハイブリッド)は1959年にポルトガルのCIFCで交配され、IHCAFEは1982年にこの系統を導入して選抜したとされており、IHCAFEとCATIEの報告では現在はさび病に感受性を示しているとされていたため、その内容に改め、「広く栽培」は削除しました。コパンの主要品種を「カトゥーラ・カトゥアイ(赤・黄)・ブルボン」としていましたが、IHCAFEで確認できたのは国内で栽培される品種としてカトゥーラやブルボンなどが挙げられていることと、IHCAFEの品評会の予備選考資料にコパン県サンペドロのカトゥーラ、サンアントニオのカトゥアイの出品例があることでした。この範囲に改め、「主要品種」「赤・黄」の記載は外しました。コカフカル協同組合の組合員数は、組合の沿革では700人超、組合の観光公式ページでは835人と、ページにより異なるため、両方を出典つきで示しました。副題には2026年9月29日の訂正で改めた陰樹栽培をコパンの特徴とする書き方(「陰樹栽培が生む」)が、説明文には標高1,000〜1,700mと品種が香りを育むという根拠のない書き方が残っていたため、いずれも本文に合わせて改めました。説明文にあった国全体の98%の値は、コパンの値と受け取られやすいため説明文からは外しました(本文には国全体の値として残しています)。コパン県全体の標高帯、コパンでの各品種の栽培比率、カトゥアイの赤・黄の構成、組合員数の基準日と数え方の違いは確認できていません。あわせて、記事データの品種の区分にレンピラとブルボンが含まれ、品種ページ(/variety/lempira/、/variety/bourbon/)の産地一覧にこの記事が表示されていたため、同じ理由でレンピラとブルボンを外し、IHCAFEの品評会資料でコパン県の出品例を確認できたカトゥーラとカトゥアイだけを残しました。さらに、生産者欄でコルキン地区を「標高1,000〜1,500m」「ナチュラル精製に取り組む小農家が増加」「グレープフルーツのような明るい酸味とキャラメルの甘さが調和するロットが評価されている」、サンタローサ・デ・コパン周辺農家群を「標高1,000〜1,400m」「ナッツ感とミルクチョコレートのバランスが良く、ブレンドのベースとしても使われる」と記載していましたが、いずれも一次資料で確認できなかったため、標高を「一次資料で未確認」とし、精製・味わい・用途の記述を削除しました。コカフカル協同組合の欄の「クリーンでチョコレート感のあるカップが特徴」も、輸入業者の資料のほかに裏付けがなかったため、同じ理由で削除しました。


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