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パプアニューギニア シグリ

南国の高地が育むブルーマウンテンの末裔

ジャマイカ・ブルーマウンテンの種から始まったパプアニューギニアのコーヒー。シグリ農園のティピカ種は、トロピカルフルーツの華やかさとシルキーなボディが融合した独特の表情を持ちます


産地情報

産地パプアニューギニア・ジワカ州ワギ渓谷
品種ティピカ種(ジャマイカ・ブルーマウンテン系統)
標高1,500〜1,800m
味わいトロピカルフルーツ・ミルクチョコレート・フローラル・シルキーなボディ・きれいな酸味当サイトの味わいの目安です。公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づき、特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。

品種情報

アラビカ種Coffea arabica最高品質

品種:ティピカ種(ジャマイカ・ブルーマウンテン系統)

パプアニューギニアのコーヒーは1920年代後半にジャマイカ・ブルーマウンテンの種が植えられたことに始まる。シグリ農園を含むジワカ州ワギ渓谷では、その系統のティピカ種が現在も主力。多くは小農家による手摘み・ウォッシュト精製で、フルシティ寄りのクリーンなカップが特徴

  • 1920年代後半にジャマイカ・ブルーマウンテンの種から始まった歴史
  • ジワカ州ワギ渓谷の火山性土壌で栽培
  • ティピカ系統らしいシルキーなボディとクリーンな酸味
  • 小農家中心の手摘み・ウォッシュト精製

パプアニューギニア・シグリとは

パプアニューギニアのコーヒー栽培は1920年代後半、ジャマイカ・ブルーマウンテンの種が持ち込まれたことに始まります。 南太平洋の島国ながら、中央山脈の高地は標高1,500mを超え、コーヒー栽培に理想的な気候を持っています。

シグリ農園はジワカ州(2012年に西部高地州から分離)ワギ渓谷に位置する約125ヘクタールの農園で、ジャマイカ・ブルーマウンテンの末裔となるティピカ種を化学薬品を使わずに栽培しています。 ブルーマウンテン譲りのシルキーなボディに、南国らしいトロピカルフルーツの香りが重なるのがパプアニューギニア・シグリの大きな魅力です。 同じ南太平洋の産地では、火山灰土壌でオーガニック栽培を続けるバヌアツ タナ島や、機械収穫で低地栽培を成立させたオーストラリア スカイベリーがそれぞれ異なるアプローチをとっています。

パプアニューギニア高地コーヒーの高地・品種・精製図
PNG高地コーヒーの3要素出典:Mercanta

代表的な農園

代表的な農園

  • シグリ農園Sigri Estate
    📍 パプアニューギニア・ジワカ州ワギ渓谷⛰️ 1,500m以上

    約125ヘクタールの農園(運営会社WR Carpenter Estatesの公式サイトによる)。ジャマイカ・ブルーマウンテン系統のティピカ種を化学農薬・除草剤不使用で栽培。ウォッシュドで精製される(精製施設の数や他農園との共用の有無は一次資料で未確認)。日本でも長年人気の高い銘柄

  • アロカラ農協Arokara Co-op
    📍 パプアニューギニア・東部高地州カイナントゥ近郊⛰️ 約1,600m

    東部高地州カイナントゥ郊外、標高約1マイル(1,600m)の高地に広がる小農家組合。「マイル・ハイ」のブランドで知られ、フルーティでバランスの良いカップを生み出す

  • ブヌム・ウォー農園Bunum Wo Estate
    📍 パプアニューギニア・ジワカ州ワギ渓谷⛰️ 1,500〜1,700m

    シグリと並ぶワギ渓谷の名門農園。ウォッシュドで精製され、PNGを代表する高地ティピカの一翼を担う


精製方法

精製方法

💧

ウォッシュド

Washed / Wet Process

1
収穫→
2
果肉除去→
3
水洗い・発酵→
4
乾燥→
5
脱穀
ボディ
2/5
クリアさ
5/5
発酵感
2/5

豆本来の味が際立つクリーンカップ。明るい酸味とクリアな風味が特徴


フレーバーチャート

フレーバーチャート

酸味苦味甘みコク香り
酸味
苦味
甘み
コク
香り

公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づく編集上の目安です。特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。


おすすめの焙煎度

おすすめの焙煎度

ライト焙煎深煎り

ミディアム ロースト


ポジショニングマップ

ポジショニングマップ

苦味酸味コク軽いパプアニューギニア シグリエチオピア イルガチェフェインドネシア マンデリンG1ベトナム ロブスタタンザニア キリマンジャロブラジル サントスNo.2

淹れ方のポイント

  • お湯の温度:88〜92℃
  • 挽き目:中挽き
  • 抽出方法:ペーパードリップ推奨(クリーンなカップとトロピカルな香りを引き立てる)
  • 豆の量:11〜13g / 200ml(11g → トロピカルフルーツとフローラルな香りが軽やかに広がる、13g → ミルクチョコレートのコクとシルキーなボディが増す)

📏 基準のエビデンス

  • 豆の量:SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310)の目安 55g/kg(約1:18、200mlで11g)/日本式 1:14〜1:16(200mlで12〜14g)。本ブログは焙煎度別に世界寄りの中間値を採用
  • お湯の温度:SCA基準 90〜96℃(93℃±3)/日本式は焙煎度に応じて低めを好む(特に深煎り82〜85℃)。本ブログは焙煎度別に世界+日本式の折衷を採用
  • 出典:SCA Coffee Standards / Specialty Coffee Association

南太平洋の隣国では、ソロモン諸島 ガダルカナルも同じメラネシア地域の産地として知られています。


訂正(2026-09-27): パプアニューギニアのコーヒーの始まりを「1926年」にジャマイカ・ブルーマウンテンの種が持ち込まれたことと記載していましたが、パプアニューギニア・コーヒー産業公社(CIC)のハンドブックでは導入時期を1920年代後半(ワウ)としており、1926年という特定の年は確認できなかったため、「1920年代後半」に改めました。また、シグリ農園の所在地を「西部高地州ワギ渓谷」と記載していましたが、運営会社WR Carpenter Estatesの資料では現在のジワカ州(2012年に西部高地州から分離)ワギ渓谷に位置するため、シグリ農園の所在地をジワカ州に改めました。

訂正(2026-09-28): シグリ農園の精製施設を「ブヌム・ウォーと併設の2つのウォッシングミル」、ブヌム・ウォー農園の欄では「シグリと共通のミル」と記載し、記事の中で食い違っていました。施設の数・共用の有無は一次資料で確認できていないため、どちらの記述も外しました。

訂正(2026-09-29): ブヌム・ウォー農園の所在を「西部高地州ワギ渓谷」と記載していましたが、運営会社WR Carpenter Estatesの公式サイトでは、シグリ農園と同じジワカ州(2012年に西部高地州から分離)のワギ渓谷でした。改めました。

訂正(2026-09-30): 抽出の目安で「SCA(米スペシャルティコーヒー協会)Golden Cup基準」と記載していましたが、SCA(スペシャルティコーヒー協会)は米国のSCAAと欧州のSCAEが2017年に統合した団体で、「Golden Cup」は旧SCAAの名称のため、「SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー認証の基準」に改めました。比率(55g/L、約1:18、200mlで11g)は変更していません。同日、この基準を示していた2017年の認証要件の文書がSCAのサイトで公開されなくなっていたため、現行の家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310-2021、水1kgに豆55g)の表記にそろえました。

訂正(2026-10-15): シグリ農園の面積を「約750ヘクタールの大農園」と記載していましたが、運営会社WR Carpenter Estatesの公式サイトでは125ha(さらに3haを追加予定)でした。改めました。

訂正(2026-10-16): 生産者の欄でシグリ農園に「PNG最高級ブランドの代表格」と添えていましたが、銘柄の格付けや評価を比べた一次資料を確認できなかったため、この表記を削除しました。あわせて、品種欄の説明で「標高1,500m前後の火山性土壌と豊富な雨量がブルーマウンテンとは異なる華やかさを生み出す」と記載していましたが、火山(火山灰・火山性土壌)と風味の因果を示す一次資料は確認できなかったため、この一文を削除しました(標高・雨量と風味の因果も一次資料で確認できていません)。

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