Colombia
コロンビアのコーヒー完全ガイド
ウイラ県の原産地呼称が、キャラメルや果実の風味、強いアロマを特性に挙げる産地
訂正(2026-10-15): 説明文を「年2回の収穫期。赤いフルーツと甘みのバランスが優れた豆」としていましたが、コロンビアの国別ページの訂正(2026-10-14)で国全体の収穫期と風味の記述を一次資料で確認できないとして改めているため、国別ページと同じウイラ県の原産地呼称の特性に改めました。
産地の概要
- ウイラ(Huila)
- ナリーニョ(Nariño)
- カウカ(Cauca)
- アンティオキア(Antioquia)
- トリマ(Tolima)
フレーバーの特徴
ウイラ県の原産地呼称は、キャラメルや果実の風味、強いアロマを特性に挙げています(コロンビア国家ブランド、SIC)。コロンビア全体に共通する風味を示す一次資料は確認できていません
品種・精製方法
主な品種
- カスティージョ(Castillo)
- カトゥーラ(Caturra)
- コロンビア(Colombia)
- ピンクブルボン(Pink Bourbon。品評会で品種表示の多い品種)
精製方法
- ウォッシュド
銘柄・産地別の記事 (9件)
コロンビア アンティオキア
コロンビア第2の産地、新・コーヒー軸の一角
コロンビア・アンティオキア県の生産量はウイラに次ぐ全国2位で、2024年の栽培面積は11万4,312ha 2014年COEでは標高2,004mのウラオ産が91.31点で1位 2019年に介入を受けた協同組合クーペランの再建まで、一次資料と報道で整理
コロンビア バジェ・デル・カウカのコーヒー|スーダン・ルメなど希少品種を試す産地
希少品種の実験場、スーダン・ルメが根付く高地
コロンビア南西部バジェ・デル・カウカは、スーダン・ルメやシドラなど希少品種を試験栽培する農園が集まる実験地帯。カイセドニアに農園を持つカフェ・グランハ・ラ・エスペランサ・グループのスーダン・ルメは、2024年世界バリスタ選手権で5位に入った韓国代表の競技用コーヒーに使われた
コロンビア トリマ
FARC誕生の起点とされる地が育てた、紛争後の無農薬コーヒー
コロンビア中西部トリマ県、原産地呼称の標高は1,000〜2,000m。FARC誕生の起点とされるマルケタリア(プラナダス)を抱え50年紛争の中心地だったが2016年和平後にASOPEPなど17の生産者協会が発展、カスティージョ・カトゥーラを栽培し柑橘・ダークチョコの複雑なカップを生む国内第3位の産地
コロンビア キンディオ
世界遺産のコーヒー文化的景観、蝋ヤシの谷が育む甘い一杯
観光の顔として知られるコロンビア・キンディオ県。FNCによれば2022年の栽培面積は約1.86万ha、農家数は5,101。標高1,200〜1,800mの火山土壌でカスティージョ種を中心に栽培し、果実の酸とダークチョコレートの余韻が続くウォッシュドが持ち味
コロンビア カウカ
先住民・アフロ系農家が守る南西コロンビアの原産地呼称コーヒー
34市町村・9.3万を超えるコーヒー農家の家族が9.45万haで栽培する、コロンビア国内生産第4位の産地。2011年に原産地呼称を取得し、認定基準では高い酸とキャラメル化した香りが特徴とされるウォッシュド
コロンビア ナリーニョのコーヒー|標高1,300〜2,300m・原産地呼称の産地
赤道直下の火山高地に広がる南コロンビアの産地
ナリーニョはコロンビア最南西部、エクアドルとの国境に接する県のコーヒー産地です。2011年に保護された原産地呼称「カフェ・デ・ナリーニョ」は、標高1,300〜2,300mを産地としています。火山灰の土壌、主な品種のカスティージョ、主流のウォッシュド精製、小農家の生産者協会を紹介します
コロンビア ウイラのコーヒー|カップオブエクセレンス受賞産地の味
カップオブエクセレンスが証明した南コロンビアの果実感
コロンビア ウイラのコーヒーの味を解説。原産地呼称の標高範囲は1,000〜2,200mで、カップオブエクセレンス2011年大会の1位ロットを出したスペシャルティ産地。ピンクブルボンなど品評会で注目される品種も栽培される産地です
コロンビア ピタリト
Cenicaféが品評会で重要な品種とする、ピンクブルボンの産地
コロンビア・フイラ州ピタリト周辺の農園で栽培される「ピンクブルボン」。遺伝的な由来は確定していない品種で、研究機関Cenicaféは品評会やオークションで重要な品種のひとつに挙げています。販売店などの説明ではジャスミン・マンゴー・パッションフルーツのような風味で語られます
コロンビア ウイラ&ナリーニョ|コーヒーの味の特徴と産地
アンデス高地で育つ、果実味と甘みの傑作
コロンビアコーヒーの味は、明るい酸味とキャラメルの甘み。世界第3位の生産国のなかで、南部アンデス山脈の高地にあるウイラ(フイラ)州とナリーニョ州は、近年のスペシャルティの中心地です
よくある質問
- 生産量の数値は何に基づいていますか?
- USDA FAS「Coffee: World Markets and Trade」2026年7月版の2025/26年推計では、約1,250万袋(60kg換算、約75万トン)で世界第3位です。年によって変動します。(2026-09-30訂正:以前は年次・出典を示さずに「約80〜90万トン(世界第3位)」と記載していましたが、同推計と合わないため改めました)
- コロンビアの収穫期はいつですか?
- 年に2回の収穫期(メインとミタカ)があると説明されることが多いものの、地域ごとの時期を示す一次資料は確認できていません。(2026-10-14訂正:「メイン10〜2月・ミタカ4〜6月」と、その理由を「赤道に近く、地域ごとに雨季と乾季のサイクルが異なるため」と記載していましたが、一次資料で確認できず、コロンビアの記事の記述とも月が食い違っていたため改めました)
- ウイラとナリーニョの違いは何ですか?
- どちらもコロンビア南部の県です。ウイラ県の原産地呼称は、キャラメルや果実の風味、強いアロマを特性に挙げており(コロンビア国家ブランド、SIC)、2011年のコロンビアのカップ・オブ・エクセレンスでは1位(94.05点)のロットを出しています(ACE)。ナリーニョ県のブエサコ地区は、2010年のコロンビア南部大会で1位(94.92点)のロットを出しています(ACE)。(2026-10-14訂正:ウイラを「カップオブエクセレンスを多数受賞」、ナリーニョを「より高標高(1,800〜2,300m)で、鋭い酸味と複雑なフレーバー」と記載していましたが、ACEの記録で確認できたのは上記の大会の結果までで、ナリーニョの標高はナリーニョの記事の2026-09-29の訂正で改めた値と食い違い、風味の記述には出典がなかったため改めました)
- ピンクブルボンはどんな品種ですか?
- コロンビアで「ブルボン」の名で流通している品種ですが、遺伝的な由来は確定していません。輸入業者Cafe Importsは2023年、同社が依頼した試料の分析でエチオピア在来種だと報じ、コロンビアの研究機関Cenicaféは2025年の報告で、ウイラ県アセベードの試料にコロンビア種の系統と84〜92%の類似を報告しています。どちらも調べた試料についての結果です。2022年のコロンビアのカップ・オブ・エクセレンスでは、上位22位まで(同順位を含め24ロット)のうち7ロットの品種がピンクブルボンと表示されていました(ACE)。(2026-10-14訂正:「成熟するとピンク色になる希少な突然変異種」「ウイラ州ピタリト周辺で主に栽培」「ジャスミン・マンゴー・パッションフルーツ」「世界バリスタ選手権でも使用」と記載していましたが、由来は確定しておらず、ほかの記述も一次資料で確認できなかったため、品種ページ「ピンクブルボン」の記述に合わせて改めました)
訂正(2026-10-14): 標高を「1,200〜2,300m」と記載していましたが、コロンビア政府観光局の資料では800〜2,200m、EUの地理的表示「Café de Colombia」の仕様では400〜2,500mのため改めました(コロンビアの記事の2026-09-27の訂正に合わせました)。気候の「年2回の収穫期(メイン:10〜2月、ミタカ:4〜6月)」「アンデスの山々が生む多様なマイクロクライメット」は一次資料で確認できなかったため外しました。主な産地の「ピタリト」は県ではなくウイラ県内の市のため、トリマ県に替えました。主な品種の「ティピカ」「ブルボン」「ゲイシャ」は主要品種とする一次資料を確認できなかったため外し、World Coffee Researchと品評会の記録で確認できるカトゥーラを加えました。精製方法の「ハニー」「ナチュラル(近年増加)」と「主流」の表記、風味の「チェリー・ラズベリー」「南部の高標高産地はより複雑な酸味と透明感」「ピンクブルボンはジャスミン・マンゴー・パッションフルーツ」は出典を確認できなかったため外し、ウイラ県の原産地呼称の説明に改めました。FAQの2022年のカップ・オブ・エクセレンスの結果「上位22ロットのうち7ロット」は、結果の表が同順位を含めて22位までに24ロットあるため、「上位22位まで(同順位を含め24ロット)のうち7ロット」に改めました(Codexの照合)。
参考文献・情報ソース
- USDA FAS — Coffee: World Markets and Trade(2026年7月版)
- Colombia Travel(コロンビア政府観光局)— Coffee regions
- EUR-Lex — Café de Colombia 地理的表示の公告(2006年)
- SIC — Denominación de Origen Café del Huila
- Colombia Country Brand — Huila Coffee Denomination of Origin
- Cenicafé — Avances Técnicos 426(Variedad Castillo)
- World Coffee Research — Caturra
- Alliance for Coffee Excellence — Colombia 2011
- Alliance for Coffee Excellence — Colombia South 2010
- Alliance for Coffee Excellence — Colombia 2022
- Cafe Imports — Pink…Bourbon?: Cryptozoology and Genetics in Specialty Coffee(2023)
- Cenicafé — 2025年次報告