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コーヒー生産量ランキング 2026年版 — 世界上位25カ国の品種・精製方法も一覧

一次資料

USDA FASとICOの一次データで見る、生産量・主要品種・精製方法・栽培標高・収穫期の国別比較表

2025/26年のコーヒー生産量は、1位ブラジル63.0百万袋、2位ベトナム31.7百万袋、3位コロンビア12.5百万袋(USDA FAS 2026年7月版の推計値、60kg袋換算)。上位25カ国の生産量・主要品種・精製方法・栽培標高帯・収穫期を一次資料ベースで一覧化した国別比較データです


この記事の要点

  • USDA FASの2026年7月版によると2025/26年の世界生産は178.8百万袋(60kg換算)、2026/27年はブラジル・エチオピア・ウガンダ・ベトナムの記録的な生産見通しがインドとインドネシアの減少を補い、189.7百万袋への拡大が予測されている
  • 生産量上位はブラジル63.0百万袋・ベトナム31.7百万袋・コロンビア12.5百万袋・インドネシア12.4百万袋・エチオピア11.6百万袋の順で、上位5カ国だけで世界生産の約73%を占める
  • 上位25カ国で世界生産の約99%をカバーし、精製方法はウォッシュドを挙げる国が多い一方、ブラジル・ベトナムではナチュラル、インドネシアではウェットハルが使われる(国全体の精製方法の比率は一次資料で未確認)
  • 世界のアラビカ比率は2025/26年に52.8%まで落ち込んだ後、2026/27年はブラジルのアラビカ回復で55.8%へ戻る見通し
  • 生産国ごとに出荷年(マーケティングイヤー)の起点が7月・10月・4月などバラバラなため、国別統計を比較する際は基準年のズレに注意が必要

このブログではブラジルやエチオピア イルガチェフェのように、産地・銘柄ごとに1本ずつ記事を書いてきました。このページはその逆で、多数の産地記事を束ねる「横串」の一覧データです。味の軸(酸味・苦味・甘み・コク・香り)で産地を横断比較したい場合は、姉妹ページのコーヒー産地×精製方法 フレーバー対照表をあわせてご覧ください。世界のコーヒー生産量上位25カ国について、生産量・主要品種・精製方法・栽培標高帯・収穫期を、米農務省海外農業局(USDA FAS)と国際コーヒー機関(ICO)の一次データに基づいて1つの表にまとめました。特定の産地を深掘りしたいときは、表の国名から個別記事へ進んでください。

生産量ランキング — 上位25カ国

USDA FASが2026年7月に公表した「Coffee: World Markets and Trade」によると、2025/26年の世界のコーヒー生産量は178.8百万袋(60kg袋換算、以下同じ)でした。2026/27年(7月〜翌6月)は、ブラジル・エチオピア・ウガンダ・ベトナムで記録的な生産が見込まれ、インドとインドネシアの減少を補って、世界生産は過去最高の189.7百万袋まで拡大すると予測されています(同版の2026/27年の概況)。下の表は2025/26年の生産量(USDA FASの推計値〈Estimate〉)で順位付けし、2026/27年は同局の予測値(Forecast)を併記しています。数字はUSDA FAS原表(千袋単位)を百万袋に換算したもので、1未満の国は原表の精度を保つため小数第2〜3位まで表示しています。

コーヒー生産量上位15カ国の棒グラフ、2025/26年、100万袋単位
上位2カ国(ブラジル・ベトナム)だけで世界生産の半分超を占める出典:USDA FAS — Coffee: World Markets and Trade(2026年7月版)
順位 国 生産量 2025/26(百万袋・60kg換算) 生産量 2026/27予測(百万袋・60kg換算) 世界シェア(25/26)
1 ブラジル 63.0 71.9 35.2%
2 ベトナム 31.7 32.5 17.7%
3 コロンビア 12.5 13.4 7.0%
4 インドネシア 12.4 11.4 6.9%
5 エチオピア 11.6 12.1 6.5%
6 ウガンダ 7.1 7.2 4.0%
7 インド 6.4 6.1 3.6%
8 ホンジュラス 5.5 6.0 3.1%
9 ペルー 4.8 4.8 2.7%
10 メキシコ 4.1 4.1 2.3%
11 グアテマラ 3.2 3.3 1.8%
12 ニカラグア 2.6 2.4 1.4%
13 中国 1.9 1.9 1.1%
14 マレーシア 1.5 1.5 0.8%
15 タンザニア 1.45 1.6 0.8%
16 コートジボワール 1.3 1.3 0.7%
17 コスタリカ 1.16 1.2 0.6%
18 タイ 0.9 0.9 0.5%
19 ケニア 0.85 0.95 0.5%
20 パプアニューギニア 0.8 0.8 0.4%
21 エルサルバドル 0.586 0.542 0.3%
22 ベネズエラ 0.5 0.5 0.3%
23 ラオス 0.475 0.5 0.3%
24 フィリピン 0.45 0.475 0.3%
25 エクアドル 0.35 0.35 0.2%
— その他全生産国 1.9 1.9 1.0%
— 世界計 178.8 189.7 100%

順位は2025/26年(USDA FAS推計値)の生産量順です。2026/27年の予測値で並べ替えると、エチオピア(12.1)がインドネシア(11.4)を上回って4位、タンザニア(1.6)がマレーシア(1.5)を上回って14位、ケニア(0.95)がタイ(0.9)を上回って18位に繰り上がり、ラオスとベネズエラ(ともに0.5)は同順位になります。世界計はUSDA FAS原表の合計値で、四捨五入のため各国値の単純合計とは一致しません(原表の千袋単位では2025/26年178,830・2026/27年189,667千袋)。

上位5カ国(ブラジル・ベトナム・コロンビア・インドネシア・エチオピア)だけで世界生産の約73%、上位25カ国では約99%に達します。世界のコーヒー生産は少数の国に集中しており、特にブラジル1国の作柄が国際相場を大きく動かす構造は2026年のコーヒー価格急騰でも解説した通りです。なおICOの集計では2024/25年のコロンビア生産量を14.87百万袋(前年比16.5%増)としており、USDA FASの同年推計(14.8百万袋)とおおむね一致しています。

品種・精製方法・栽培標高・収穫期 — 主要生産国プロフィール比較

生産量だけでは、その国のコーヒーがどんな味わいなのかは分かりません。同じ「上位25カ国」でも、主流の品種・精製方法・栽培標高・収穫期はまったく違います。各国の値は、このブログで公開している産地記事と国別ページの記述(一次資料で個別に検証済み)と、収穫期については複数のコーヒー産地情報サイトを突き合わせて整理しました。なお、これらの値は各国で高品質豆として流通する代表的な産地のものです。マレーシア・タイ・フィリピン・エクアドルのように、国全体の生産量ではロブスタが主力の国でも、この表では主にアラビカの主要産地の品種・栽培標高を記載しています。

国 主要品種 主要精製方法 栽培標高帯 収穫期の目安
ブラジル カトゥアイ、ムンドノーボ、コニロン(カネフォラ種) ナチュラル、パルプドナチュラル、一部ウォッシュド(比率は一次資料で未確認) 一次資料で未確認(セラード・ミネイロの原産地呼称の条件は800m以上) 一次資料で未確認
ベトナム ロブスタ(生産の約96%、USDA FAS) ナチュラル 400〜1,600m 10月〜翌1月
コロンビア カスティージョ、カトゥーラ ウォッシュド 800〜2,200m(コロンビア政府観光局) 一次資料で未確認(地域によって異なる)
インドネシア ティムティム、S795、ティピカ等(アラビカ。地理的表示の資料)/国全体はロブスタが8割超 ウェットハル(スマトラ式) おおむね900〜1,700m(ガヨ900〜1,700m、マンダイリン900〜1,400m。地理的表示の資料) 産地により異なる(ガヨは9月〜翌5・6月、トラジャのピークは5〜8月〈ACIAR〉)
エチオピア 在来種(ヘイルーム)、研究機関の選抜品種 ウォッシュド/ナチュラル 1,500〜2,100m(主なコーヒー高地、政府の投資ガイド) 10〜12月(USDA FAS。地域により翌1〜2月まで)
ウガンダ ロブスタ主体、東部にアラビカ(SL14・ニャサランドなど) ロブスタはナチュラル、アラビカはウォッシュド 一次資料で未確認 地域差が大きく3〜6月・9〜11月に集中
インド ロブスタ中心、アラビカはS795等 ウォッシュド(一部モンスーニング) 一次資料で未確認 11月〜翌2月
ホンジュラス ブルボン、カトゥアイ、カトゥーラ、ティピカ(USDA FAS) ウォッシュド 一次資料で未確認(IHCAFEの栽培の推奨は900m超・最高1,600m) 一次資料で未確認(産地情報サイトでは11月〜翌3月)
ペルー ティピカ(7割超)、カトゥーラ(約2割)(USDA FAS) ウォッシュド 栽培の約75%が1,000〜1,800m(USDA FAS) 4〜9月(ピーク5〜8月)
メキシコ ブルボン、ティピカ、在来種 ウォッシュド 一次資料で未確認 11月〜翌3月
グアテマラ カティモール、カトゥーラ(合わせて栽培の半分近く、USDA FAS) ウォッシュド 1,200〜2,000m 一次資料で未確認(産地情報サイトでは11月〜翌4月)
ニカラグア カトゥーラ、ブルボン ウォッシュド 1,000〜1,700m 11月〜翌3月
中国 カティモール ウォッシュド 産地差あり(保山GIは1,000〜1,500m) 11月〜翌3月
タンザニア ブルボン、ケント(キリマンジャロ、KNCU) ウォッシュド(アラビカ) 1,000〜2,000m(キリマンジャロ、KNCU) 7〜10月(USDA FAS)
マレーシア カティモール(サバ州ラナウ。取材された生産者では木の大半) ウォッシュド(ハニー・ナチュラルも。比率は未確認) 1,300〜1,500m(ラナウ。取材・訪問記で紹介された農園の例、地域全体の範囲は未確認) 一次資料で未確認
コートジボワール ロブスタ ナチュラル 600〜800m(マン山地) 8月〜翌1月
コスタリカ カトゥーラ、カトゥアイ(合わせて面積の90%超、ICAFE) 一次資料で未確認(ICAFEはハニーやナチュラルなど複数の精製方法を紹介) 1,200〜1,900m(ロス・サントス地域、ICAFE) 一次資料で未確認(産地情報サイトでは11月〜翌3月)
ケニア SL28、SL34 ウォッシュド 1,400〜2,400m 遅い収穫9〜12月/早い収穫4〜7月
タイ カティモール、カトゥアイ、カトゥーラ、ブルボン、ティピカ ウォッシュド 900〜1,600m 11月〜翌4月
パプアニューギニア ブルーマウンテン系統、ティピカ ウォッシュド 1,500〜1,800m 6〜9月中心(地域差あり)
エルサルバドル パカマラ、パカス、ブルボン ウォッシュド 900〜1,800m 11月〜翌3月
ラオス ティピカ(アラビカ)、ロブスタ ウォッシュド 800〜1,350m アラビカ10〜12月/ロブスタ12月〜翌2月
ベネズエラ ブルボン、ティピカ ウォッシュド 1,200〜2,000m以上 10月〜翌2月
フィリピン カペン・バラコ(リベリカ) ナチュラル 一次資料で未確認 10月〜翌1月(バラコ最盛期は11〜12月)
エクアドル ティピカ(農牧省の2018年の調査で主要4県のアラビカ品種に掲載。国全体の主要品種は未確認) ウォッシュド 一次資料で未確認 一次資料で未確認(PRO ECUADORはアラビカの生産期間を3〜10月と説明)

精製方法を並べると、この表では過半数の国がウォッシュドを挙げています。生産量トップ2のブラジルとベトナムではナチュラルが使われていますが、国全体で精製方法ごとにどれだけの割合を占めるかは、どちらも一次資料で確認できていません。インドネシアのアラビカでは、パーチメントが乾ききらないうちに脱穀して生豆の状態で乾かすウェットハル(スマトラ式)が使われます(FAO/CFC/ICOの報告)。精製方法が味に与える影響は精製方法ガイド、標高と品質の関係は標高と品質の関係ガイドで詳しく解説しています。

アラビカとロブスタ、比率はどう変わっているか

世界のアラビカとロブスタの生産量推移、2021/22年から2026/27年予測まで、積み上げ棒グラフ
2025/26年はロブスタ比率が47.2%まで上昇、2026/27年はブラジルの回復でアラビカ比率が再上昇する見通し出典:USDA FAS — Coffee: World Markets and Trade(2026年7月版)

世界のアラビカ生産比率は2023/24年に57.4%まで上がった後、2024/25年は57.8%とほぼ横ばい、2025/26年には52.8%まで低下しました。ブラジルのアラビカが天候不順で5年連続の不作となった影響が大きく、その間にベトナム・インドネシア・ウガンダ・インドといったロブスタ主産地の増産が世界生産全体を下支えしました。2026/27年はブラジルのアラビカが前年比950万袋増の4,750万袋まで回復する見通しで、アラビカ比率も55.8%へ戻ると予測されています。ロブスタが伸びた背景や価格への影響はアラビカ種とロブスタ種の違いでも整理しています。

数字を読むときの注意点

この表を他の統計と突き合わせるときに、知っておくと誤読を防げる点が3つあります。

  • マーケティングイヤーが国ごとに違う:USDA FASの統計では、ブラジルは7月起点(7月〜翌6月)、コロンビアは10月起点、インドネシアは4月起点というように、生産国ごとに異なる基準年が使われています。「2025/26年」という表記が指す実際の期間は国によってズレるため、暦年の数字と単純比較しないよう注意が必要です。
  • 推計値と予測値が混在する:直近の年(この記事では2025/26年)はUSDA FASの推計値(Estimate)、翌年(2026/27年)は天候次第で変動する予測値(Forecast)です。2024/25年以前も収穫統計が出そろうまで改訂される推計ベースで、この表に確定値はありません。USDA FASはこのレポートを年2回改訂しており(直近は2025年12月版と2026年7月版)、次回改訂は2026年12月16日を予定しています。
  • ICOとUSDAで数字が微妙に異なる:両者は独立した集計・推計手法を使っているため、同じ国・同じ年でも数字が完全には一致しません。この記事のコロンビアの例のように、大きくズレていないかを確認する目安として2つの一次資料を突き合わせるのがおすすめです。

このデータの引用・転載について

このページの表・グラフ・CSVは、出典としてこのページへのリンクを添えていただければ、事前の連絡なしで引用・転載できます。ブログ記事、店頭の資料、授業や勉強会の配布物など、用途は問いません。

  • CSVダウンロード: world-coffee-production-2026.csv(上位25カ国+世界計、UTF-8。Excelでそのまま開けます)
  • 機械読み取り用CSV: world-coffee-production-2026-plain.csv(同じ内容でコメント行なし。英語国名の列付きで、Kaggleなどのデータ置き場やプログラムからの読み込み向け。このページには schema.org の Dataset 構造化データを付けているので、Google Dataset Search からも見つけられます)
  • グラフ画像: このページのグラフは、画像を保存してそのまま掲載できます
  • 出典表記の例(コピーしてお使いください)
出典: OwnerOwnerの珈琲まとめ「コーヒー生産量ランキング 2026年版」
https://ownerowner-coffee.com/blog/world-coffee-production-data/
(元データ: USDA FAS "Coffee: World Markets and Trade" 2026年7月版)

数字そのものの一次出典はUSDA FASです。生産量の数値だけを使う場合は、USDA FASを出典として示すのが正確です。このページが加えているのは、国別の一覧化、60kg袋への単位の統一、各国の品種・精製方法・標高・収穫期との突き合わせです。

USDA FASはこの統計を年2回(例年6〜7月と12月)改訂します。このページも改訂に合わせて更新し、更新日をページ上部に表示します。数字の誤りや古い記述に気づかれた場合は、ページ下部のコメント欄からお知らせください。

まとめ — 個別の産地は記事へ

生産量という一つの軸で並べただけでも、コーヒーの世界地図は「ブラジルとベトナムの2強+その他多数」という単純な構造ではなく、精製方法・標高・収穫期がまったく異なる国々の集合であることが見えてきます。表の国名リンクから、それぞれの産地記事・地域別ページに進んで、生産量の裏にある土壌・品種・農園の物語を読み進めてください。データの更新は、USDA FASの改訂(次回2026年12月)に合わせて行う予定です。


目的別に次に読む


訂正(2026-09-10): 順位の基準年が統一されていなかったため、2025/26年(USDA FAS推計値)の生産量順に統一し、3組の国の順位を入れ替えました。あわせて世界計の丸め表記を統一し、タンザニアの2025/26年の値(1.5→1.45)と、USDA FASの改訂サイクルの説明を修正しました。

訂正(2026-09-29): 「主要生産国プロフィール比較」の表で、フィリピンの栽培標高帯を「300〜1,100m(高地帯は900〜1,100m)」と記載していましたが、地域別の栽培標高は一次資料で確認できなかったため削除し、「一次資料で未確認」としました。同じ表でコートジボワールの主要品種を「アラブスタ、ロブスタ」と記載していましたが、アラブスタの商業栽培は公的機関や生産者団体の一次資料では確認できなかったため、「ロブスタ」に改めました。また、同じ表でタンザニアの主要品種を「ブルボン、ティピカ」、栽培標高を「1,400〜2,000m」と記載していましたが、キリマンジャロの生産者組合KNCU(Kilimanjaro Native Co-operative Union)の説明では品種はブルボンとケント、標高は1,000〜2,000mで、ティピカと1,400mという下限は確認できなかったため、KNCUが示すキリマンジャロの値であることを明記して改めました。

訂正(2026-10-05): 2026/27年の世界生産が189.7百万袋に拡大する予測について、「ブラジルの記録的豊作見通しで」「ブラジルのアラビカが天候回復で大幅増産となる見通しから」と、ブラジル1国の増産だけで説明していました。USDA FAS「Coffee: World Markets and Trade」2026年7月版の2026/27年の概況では、ブラジル・エチオピア・ウガンダ・ベトナムの記録的な生産が増加の要因とされ、インドとインドネシアの減少を補う形で説明されているため、要点と本文をこの4か国の生産見通しによる説明に改めました。189.7百万袋という予測値と、2025/26年の推計値・上位5カ国の約73%などの数字は、同版の表と一致することを確認したため変更していません。2026/27年の値は予測で、今後の改訂で変わることがあります。あわせて「主要生産国プロフィール比較」の表で、マレーシアを「カティモール、カトゥーラ、ティピカ/ウォッシュド/1,200〜1,500m」と記載していましたが、姉妹記事マレーシア サバで同日に一次資料を見直したところ、確認できたのは現地取材(The Edge Malaysia、2020年)で取材先の生産者の木の大半がカティモールであること、ラナウではウォッシュドのほかハニー・ナチュラルも使われていること(比率は示されていない)、取材と訪問記で紹介された農園の標高が1,300〜1,500mであることまでで、カトゥーラとティピカの栽培と地域全体の標高範囲は確認できなかったため、この範囲に改めました。エクアドルの栽培標高帯を「1,700〜1,900m」と記載していましたが、これは姉妹記事エクアドル ロハの記載をそのまま国の値として使ったもので、同記事の同日の見直しでは、確認できたのは2021年Cup of Excellence(CoE)の最高点ロットの記録(1,893m)だけで、ロハ県全体の範囲の根拠は確認できませんでした。国全体の標高帯を示す資料もこの記事では確認していないため、ロハ県の最高点ロットの記録の値であることを明記して改めました。マレーシア(ラナウ)とエクアドル(ロハ県・国全体)の栽培標高の範囲は確認できていません。

訂正(2026-10-06): 「主要生産国プロフィール比較」の表で、ホンジュラスの栽培標高帯を「1,000〜1,700m」と記載していましたが、Codexの一次資料の照合で、ホンジュラスコーヒー協会(IHCAFE)のよくある質問で確認できたのは栽培に適した標高として900m超・最高1,600mを示す推奨までで、国全体の範囲を示す資料は確認できなかったため、「一次資料で未確認」とし、IHCAFEの推奨を併記しました。エクアドルの主要品種を「シドラ、ティピカ」と記載していましたが、農牧省(MAG)の2018年の収量調査(付録5)が主要4県のアラビカ品種として掲載していたのはティピカで、シドラは掲載されておらず、国全体の主要品種の組み合わせとしては確認できなかったため、ティピカを調査の範囲で示す形に改めました。エクアドルの収穫期を「5〜9月」と記載していましたが、輸出振興機関PRO ECUADORの説明はアラビカの生産期間を3〜10月とするもので、収穫月を直接示す資料ではなく、5〜9月は確認できなかったため、「一次資料で未確認」としてPRO ECUADORの説明を併記しました。マレーシアの収穫期を「5〜10月」と記載していましたが、マレーシア農業局(DOA)とマレーシア農業研究開発研究所(MARDI)の公式のコーヒーの資料に月別の収穫期は見つからなかったため、「一次資料で未確認」としました。ホンジュラスの栽培標高帯、エクアドルの国全体の主要品種と収穫月、マレーシアの収穫期は確認できていません。

訂正(2026-10-11): ラオスの標高を「1,000〜1,350m」と記載していましたが、ボラベン高原の標高はラオスコーヒー協会の資料で800〜1,350m(FAO の資料では600〜1,300m)だったため、800〜1,350mに改めました(ラオス ボラベン高原の記事の訂正〈Codex の照合、Issue #328〉に合わせたもの)。あわせて、ケニアの標高を「1,400〜2,100m」、収穫期を「メイン10〜12月/フライ6〜8月」と記載していましたが、ケニア農業食品庁(AFA)の資料では標高1,400〜2,400m、AFA のコーヒー年鑑2023/24では遅い収穫が9〜12月・早い収穫が4〜7月だったため、改めました(国別ページの2026-10-02の訂正に合わせたもの)。

訂正(2026-10-15): 「主要生産国プロフィール比較」の表を、国別ページ・産地記事の現在の記述(多くは2026-10-14に一次資料で訂正したもの)と照らし合わせ、食い違うセルを改めました。ブラジルは、国別ページの訂正(2026-10-14)に合わせ、主要品種を「ムンドノーボ、カトゥアイ、ブルボン」→「カトゥアイ、ムンドノーボ、コニロン」、精製方法を「ナチュラル」→「ナチュラル、パルプドナチュラル、一部ウォッシュド(比率は未確認)」、標高を「800〜1,300m」→「未確認(セラード・ミネイロの原産地呼称の条件は800m以上)」、収穫期を「5〜9月」→「未確認」としました。コロンビアは標高を「1,700〜2,200m」→「800〜2,200m(コロンビア政府観光局)」、収穫期を「メイン10〜翌2月/ミタカ4〜6月」→「未確認」としました。インドネシアは、主要品種の「ハイブリッドティモール等」を地理的表示の資料にあるティムティム・S795・ティピカに、標高を「1,000〜1,500m(スマトラ高地)」→「おおむね900〜1,700m(ガヨ・マンダイリンの地理的表示)」に、収穫期を「5〜9月中心」→「産地により異なる(ガヨは9月〜翌5・6月、トラジャのピークは5〜8月〈ACIAR〉)」に改めました。エチオピアは標高を「1,500〜2,200m」→「1,500〜2,100m(政府の投資ガイド)」、収穫期を「10月〜翌1月」→「10〜12月(USDA FAS。地域により翌1〜2月まで)」とし、品種に研究機関の選抜品種を加えました。タンザニアは収穫期を「7〜12月中心(西部は5〜10月)」→「7〜10月(USDA FAS)」とし、精製方法をアラビカに限る書き方にしました。ウガンダは、記事の品種欄でSL28を商社のロット説明に見られるものとしているため「SL14・SL28」→「SL14・ニャサランドなど」とし、標高「900〜2,300m」は記事で産地全体の範囲を未確認としているため「未確認」としました。インドの標高「1,000〜1,500m」はインドの国別ページの訂正(2026-10-14)で、メキシコの標高「1,200〜1,750m」はメキシコ チアパスの記事で、栽培標高を未確認としているため「未確認」としました。ペルーの品種を「カトゥーラ、ブルボン、ティピカ」→「ティピカ(7割超)、カトゥーラ(約2割)」(USDA FASの2024年の年次報告)としました。コスタリカの精製方法「ハニー(レッド)」は、国別ページの訂正で「ハニーが国の代名詞」を未確認とし、ICAFEは複数の精製方法を紹介しているため「未確認」とし、標高にICAFEのロス・サントス地域の値であることを明記しました。ケニアの「ダブルウォッシュト」は国別ページの記載に合わせ「ウォッシュド」としました。エクアドルの標高「1,893m(2021年CoE最高点ロットの記録)」は、記事の2026-10-14の見直しで未確認としたため「未確認」としました。ベトナムの品種には、国別ページにあるロブスタの割合(生産の約96%、USDA FAS)を加えました。あわせて、表の後の段落と要点で「ブラジル・ベトナムはどちらもナチュラルが中心」「インドネシア・ウガンダ・インドも天日で丸ごと乾燥させる工程を含む」と記載していましたが、精製方法の比率は一次資料で確認できず、インドネシアのウェットハルは果実ごと乾かす方法ではないため改めました。ブラジル・コロンビアの収穫期、ブラジル・ウガンダ・インド・メキシコ・エクアドルの国全体の栽培標高、コスタリカの主な精製方法は確認できていません。同日、中南米コーヒー産地大全と USDA FAS の各国の年次報告(2026年)に照らして、さらに次の行を改めました。ホンジュラス・グアテマラ・コスタリカの収穫期は、出典が産地情報サイトだけで一次資料を確認できていないため「一次資料で未確認」とし、サイトの値は参考として残しました。ペルーの栽培標高「1,400〜2,050m」はカハマルカ州の値だったため、全国の値(栽培の約75%が1,000〜1,800m、USDA FAS)に改めました。品種は、ホンジュラスを「カトゥーラ、パカス、ブルボン」から USDA FAS の「ブルボン、カトゥアイ、カトゥーラ、ティピカ」に、グアテマラを「カトゥアイ、カトゥーラ、ブルボン」から USDA FAS の「カティモール、カトゥーラ(合わせて栽培の半分近く)」に、コスタリカを「ヴィラサルチ系、カトゥーラ」から ICAFE の「カトゥーラ、カトゥアイ(合わせて面積の90%超)」に改めました。

参考文献・情報ソース

よくある質問

世界最大のコーヒー生産国はどこですか
ブラジルです。USDA FAS「Coffee: World Markets and Trade」2026年7月版によると、2025/26年の生産量は約63.0百万袋(60kg換算)で世界生産(178.8百万袋)の約35%を占め、2位ベトナム(31.7百万袋)の約2倍にあたります。2026/27年はアラビカの回復により71.9百万袋という記録的な水準まで拡大すると予測されています。
生産量上位の国は何カ国で世界生産の何%をカバーしますか
上位5カ国(ブラジル・ベトナム・コロンビア・インドネシア・エチオピア)で世界生産の約73%、上位25カ国では約99%をカバーします。裏を返せば、コーヒーの世界生産は少数の国に集中した構造であり、上位国の天候・政策変化が国際相場に直結しやすい理由でもあります。
アラビカとロブスタ、世界的にどちらが多く生産されていますか
僅差でアラビカが多い年が続いていますが、比率は年によって変動します。USDA FASによると世界のアラビカ比率は2023/24年の57.4%から2025/26年には52.8%まで低下し、ロブスタが47.2%まで肉薄しました。2026/27年はブラジルのアラビカ大豊作見通しで55.8%へ戻ると予測されています。ベトナム・インドネシア・ウガンダ・インドといったロブスタ主産地の増産傾向が、ここ数年の比率変化を牽引しています。
なぜ国によってコーヒーの統計年(マーケティングイヤー)が違うのですか
コーヒーは国ごとに収穫期が異なるため、USDA FASやICOの統計は収穫サイクルに合わせた「マーケティングイヤー」を国ごとに設定しています。例えばブラジルは7月起点(7月〜翌6月)、コロンビアは10月起点、インドネシアは4月起点です。異なる国の数字を比較・合算するときは、暦年ではなくこの基準年のズレを意識する必要があります。

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